お菓子よりも手作りご飯を

小学校2年生(以下、第一子)と年少(以下、第二子)の二児の父親をしております。こちらには3年前にも寄稿させて頂きましたが、結婚して以来の分担に従い、私が食事の主担当です(とは言っても、平日は仕事で早く帰宅することができず、夕食はほとんど妻に任せてしまっていますが)。

  「食育として取り組んでいることは?」と聞かれると悩むのですが、特に心を砕いているのは、「いかにしてお菓子(特に添加物の多いものや味の濃いもの)を減らすか」と言うことです。第一子が乳幼児の頃はできるだけ避けるように努めて来たのですが、小学校入学を機に食べる機会が増えてしまい、第二子もそんな兄を見て食べたがってしまうという悪循環に陥っています。二人とも小さい頃から重度ではないものの皮膚炎に苦しんでおり、その原因の一つとしてお菓子の食べ過ぎがあるように思っています。知人の栄養士さんから聞いた「現代は何を食べるかよりも、何を食べないかが重要」と言う話が身に沁みます。

  お店にお菓子が溢れている現代で、大人もついつい手が出てしまい、回避するのはなかなか難しいですが、取組の一つとしてはご飯をできるだけ子どもたちの好きなものにすることです。以前は栄養バランスにこだわった品揃えを心掛けていましたが、そうすると好き嫌いが多いため、食べる量が少なくなってしまい、お腹が空いてお菓子を欲しがってしまいます。最近は多少栄養が偏ってしまっても、お菓子よりは良いと割り切れるようになりました。食後には糖分が多いとは言え、果物を出すようにもしています。

  子どもたちが野菜をほとんど食べないのも悩みの種なのですが、ベランダできゅうり・トマトを育てて食べたことのあるお陰か、この二つは買ったものでも食べてくれます。野菜嫌いは子どもの宿命かもしれませんが、給食は残さず食べているようなので、野菜も家では好きなものだけで構わないと思っています。

  食事のマナーも、あまり目くじらを立てないようにしています。食事を並べてもなかなか食卓に来なかったり、食べている途中に席を離れてうろつくことがしばしばありますが、人に危害を加えている訳ではなく、下手に叱ると食事を楽しめなくなってしまうからです。ある程度は言葉掛けをして促しつつも、食事を食べる気になるまで待つようにしています。時間に余裕の無い平日の朝は忍耐との闘いです。また普段はあまり食べないものを食べた時は喜びを、なかなか食べてもらえない時は悲しみを言葉で伝えるようにもして、感情へ働き掛けています。

  自分が子どもの頃はどのように食事をしていたか思い出せませんが、親の在り方がわが家の食卓を形作って行くと信じ、気長に楽しく子ども達との食事の時間を過ごして行きたいと思います。

家庭の一品

 

 調理が簡単で子どもの苦手な食材の料理ながら、子どもが比較的好んで食べてくれ、栄養価も高いのが“山芋のバターしょうゆ炒め”です。

 山芋の皮を剥いて縦半分に切り、7~8mmの厚さに切る(写真1)。

 フライパンにたっぷりのバターを引き、切った山芋を炒める(写真2)。

 適度に火が通ったらしょうゆを絡めてできあがり。

※固めが好きな人はさっと焼き、柔らかめが好きな人はふたをして蒸し焼きに。

山 芋: 含まれるジアスターゼが新陳代謝を高め、ムチンが免疫機能を強化し、コリンが生活習慣病を予防する優れもの

バター:主にエネルギー源になる飽和脂肪酸を多く含む

  お芋類は全般に、子どもが好きな食材ですが、山芋はお芋類で唯一、生で食べられます。第一子が乳児の頃にすったものを食べさせたら、口の周りがかゆくなり泣き叫んだ思い出の食材でもあります。すった山芋を塩・しょうゆ・かつお節で適当に味付けし、器に入れてオーブントースターで焼く料理も簡単で、わが家の子ども達に人気です。お試しください。

(写真キャプション)

①7〜8ミリの厚さに切る。

②バターで炒める。

③しょうゆを絡めてできあがり。

*児童育成協会「こどもの栄養」に会員が交代で執筆した連載を再掲載しています。