「一汁一菜」がわが家の定食

わが家の食事の約束は、「平日の朝は、ご飯。朝にパンを食べるのは、お休みの日」。私は、パンも好きだけど、白いご飯も好き。カロリーや献立も考えると、パンよりご飯を食べる機会が多くなるようにしたい。そう考えて、子どもと決めた約束です。

 子どもが生まれる前は、朝にパンを食べる機会も多かったのですが、子どもにも同じようにしてしまうと、ご飯を食べる回数がぐっと減ってしまう。なので、子どもが成長して、普通の食事が食べられるようになった頃、「平日の朝は、ご飯」と決めました。でも、休日の朝は、子どものお楽しみということと、親が朝に楽ができるようにパンも食べて良い日としました。

 朝食のおかずの献立は、白いご飯とインスタントのお味噌汁やスープ。それと、ハムや卵、冷凍食品のおかずなどがあれば大丈夫としていました。

 晩ご飯も、ご飯と野菜入りお味噌汁があればOKとしました。スナック菓子や洋菓子を食べる機会が多い子どもを見て、脂質は意図的に食べさせなくても良いと思うようになりました。お肉はなくてもいいので、食卓には、野菜や豆腐などが並ぶように意識しています。栄養士さんに教えていただく「ま・ご・わ・や・さ・し・い」の食材を、子どもたちと食卓で探しあうこともあります。

インスタント食品の失敗

 「白いご飯とお味噌汁かスープ」という基本で料理を作っていたのですが、毎日のよう

にインスタント味噌汁などを使っていた頃、子どもの3歳児検診か何かである栄養士さん

にこんなことを言われました。

 「インスタント食品は、味が同じなので、ずっと食べていると飽きますよ」

 子どもも私もそのインスタントスープが好きで、良く朝食に出していたのですが、5年

くらい続けていると……。確かに、子どもも私も飽きました……。味としてはいまいちで

も、味噌を溶いて作ったお味噌汁やコンソメの素にハムやミックスベジタブルを入れただ

けのスープなどの方が「毎日の食事にはいいんだ」と実感しました。

食材のこだわり

 うちの冷蔵庫のメインは、冷凍室です。冷凍室には、カット野菜やバラ冷凍の肉、カット果物、冷凍惣菜など様々なものがいっぱい入っています。そのかわり、冷蔵室も野菜室も生鮮食品のストックはあまりなく、使いきれる量だけに抑えています。ただ、頻繁に冷凍食品や加工食品を使うと食の安全という部分が気になります。

 そのため、安全食材を宅配しているところからも購入しています。使い始めたきっかけは、子どもが生まれたとき買い物が難しくなったことと、離乳食用のカタログが豊富だったことでした。そして、化学調味料不使用、遺伝子組み換え食品なし、添加物少なめ、国産優先だったこともあり、子どもが小学生になった今も使い続けています。

 凝った料理は作らない私にも「ママはお料理上手だね」と、子どもに言ってもらえると、「これでもいいかな?」と気楽に料理を作ることができています。

わが家のかんたん定食

 「白いご飯とお味噌汁かスープ」を基本に作っている一番手早くできる楽なレシピです。 常備できる食材を中心に、ほとんど包丁を使わず、30分くらいで出来ます。

 それでも、「ま・ご・わ・や・さ・し・い」の「まめ」「ごま」「やさい」「しいたけ(きのこ)」が入っています。ここではきゅうりも添えていますが、包丁を使う時間が惜しければ、お味噌汁にカット野菜が入っていれば大丈夫。ご飯と具の入ったお味噌汁で「一汁一菜」です。

食材と作り方(分量は2人分)

ご飯

 ご飯…………………400g

 黒ゴマ………………少々(白いご飯の上

に、黒ゴマをパラパラと少しかけます。)

油揚げとほうれん草となめこのお味噌汁

 だし汁…………………………400ml

 お味噌…………………………大さじ2

 カットうすあげ(冷凍)… ……30g

 カットほうれん草(冷凍)… …30g

 なめこ缶詰……………………1缶(85g)

 

作り方

  だし汁を煮立て、油揚げ、汁気をきったなめこを入れ、再び沸騰したら火を弱め、5

分ほど煮る。

  一旦、火を止め、みそを溶き、ほうれん草を加え、弱火でひと煮立ちさせて火を止める。

ミニ餃子のみそきゅうり添え

 小さめの餃子(冷凍)……10個

 油……………………少々

 きゅうり……………一本

 お味噌………………少々

作り方

 餃子は冷凍食品のレシピにそって焼く。

  きゅうりは、皮を縞模様にピーラーでむいて両端を落とし、縦半分、横は二等分か三

等分にして、断面にお味噌をつける。

  ※5歳くらいの子どもでも一緒に作れます。

*児童育成協会「こどもの栄養」に会員が交代で執筆した連載を再掲載しています。