ある土曜日に保育園に電話した時の,担任のZ先生(男性)の言葉です.私の仕事は教育関係の心理職です.勤務する学校で子どもの重大案件があり,土曜日に緊急出勤しました.保育は夕方までお願いしていましたが,重大案件が発生したので,思うとおりに会議・対応等が進まず,今日は定時に上がれないかもしれないと思い,昼間に保育園に電話しました.たまたま担任のZ先生が電話にでてくださり,正直に事情を伝え,お迎えが遅くなるかもしれないことを相談しました.土曜日の保育でお迎えが遅れることに多大な迷惑をかけることを重々承知した上での相談でした.ところがZ先生は,声色を一切変えることなくいつもの穏やかな声のまま「お母さん,大丈夫です.保育園は夜8時までやっています」と答えてくれました.この時,本当に涙が出そうでした.他の先生なら保育体制の兼ね合いから「お母さん,何時頃になりそう?」と時間の見通しを聞くと思います.そんなこと一切なく,Z先生がやさしく穏やかな声で,私を安心させようとしてくださったことに,感動しました.同時に,「きらりと光る保育士はやっぱり違うな」と感じた瞬間でした.緊急対応で相当なストレス下の状況でしたが,Z先生のことばで,うんと心が元気になりました.