「身体を動かす中で積み上げていくのよ、体験より体感ね。頭で考えるのではなく五感で、心で感じること」

年長を筆頭に我が家の三児が通う保育園では、自然育児を実践しています。毎日暑くなってきました、寝返りを始めたら綿パンツ。子どもの意欲や活動を妨げないための配慮であり、排泄のたびに丁寧な声かけがなされます。子どもたちが身体の動きを獲得していく中で、発達に応じた保育者の適切な介助を通じ、自分の身の回りのことができるようになっていきます。

入園当初は、小さな子どもたちがこんなことまで自分でできるんだ!と驚きでした。しかし、大切なのはできる・できないではない、ひとつひとつを子どもが自分で獲得していくこと、獲得した喜びを一緒に味わえること。その積み重ねなんだ、と改めて実感しています。

保育園は、そんな子どもたちの成長ひとコマひとコマを同志である園児家族、そして心強い保育者の方々と紡いでいける場。改めて「社会みんなで子育て」することのありがたさを噛みしめた新学期のスタートでした。毎日毎日、足元で丁寧に積み重ねた関係そのものが、来春の小学校生活での安心感にも繋がるのだろうなと楽しみにしています。