大きくなったら苦労しますよ

私が息子を保育園5歳クラスに通わせていたときのことです。夏に保育園でお泊り保育が開かれるため、その説明会が開かれました。

実は息子には「安心毛布(通称:ねんね)」があり、ないと眠るのに時間がかかってしまう状態だったため、説明会のあとに担任の先生のところへ行き「安心毛布を持たせてもよいでしょうか」という相談をしました。すると先生は「安心毛布はそろそろ手放してもいい時期です。お泊り保育にまで持ち込むと、いつまでも持っていていいんだと思ってしまいます。大きくなったら苦労しますよ」というのです。それでも「本人がせっかくの楽しい行事で眠れないのは気の毒なので」とお願いすると、持参自体はOKしてくれたのですが、私には先生の言葉が重くのしかかってしまいました。そのことを知り合いの保育士に相談すると「大丈夫、安心毛布は子供にとって分身みたいなものだから、持たせてあげていいよ」とのこと。少し安心できました。

結局お泊り保育には安心毛布を持参し、本人はとても楽しんで帰ってこられました。その息子はこの冬で7歳になります。まだ毛布は使いますが、だんだん頻度は減っていますし、学校生活もしっかり自立して送れています。息子にとって大切な分身、先生にはもう少し寄り添ったアドバイスをしてほしかったと思っています。