“一緒に片付けて”って言えたかな?

子どもが幼児クラスになり、感情や言語表現が豊かになったぶん、お友達との関係や生じる思いも複雑になってきたと感じます。

「○○くんがやめてって言ったのにやめてくれなかった」などお友達とのネガティブな出来事も報告してくれるのですが、親として「悲しかったね」「イヤだったね」など共感してあげる以外に、伝えられることはないかと考える日々でした。

「◇◇ちゃんが一緒に遊んだおもちゃを片付けないで、自分ひとりで片付けることになり、イヤだと思った」という出来事を子どもから聞かされたときも「大変だったね。片付けられてえらかったね」という言葉かけはしたものの、これだけでいいのかと悩んでいました。

直後に担任の先生との個人面談があったので相談してみると「“大変だったね”と共感するのが第一歩ですが、私ならその後に“一緒に片付けてって◇◇ちゃんに言えたのかな?”と聞いてみます」との返答が。

私自身がネガティブな思いを人に伝えるのが苦手なこともあり、思い至らなかった提言に目からウロコが落ちる思いでした。

子どもの生き方、価値観を広げるのはもちろんですが、親も園生活を通じて新たな価値観、生き方を学んでいる気がしています。