人と一緒に過ごすのが楽しいと思える子に育ってほしい

3歳の息子の保育園では、通常のクラス風景を参観できる『保育参加』という制度がある。超マイペースである息子が、園で団体行動ができるか不安にかられ『保育参加』に申し込んだ。

 

そして、当日。絵カルタでは1枚もとれず、椅子取りゲームでは最初に脱落した。気になったのは息子の姿。ニコニコしていて悔しがる素振りがない。「団体行動はとれているものの、勝負心がなくて大丈夫だろうか・・・・・・」と心配になった。

 

その後、副園長や担任の先生と面談があった。副園長先生が次のことを話された。「私が保育で一番大事にしているのは、「人と一緒にいると楽しいな」という気持ち。例えば、手が冷たい子がいたら、手を握って「冷たくなっちゃったね〜」って触れ合います。そういう小さな積み重ねで、子どもの感情が育っていくのだと思います」。確かに人と一緒にいるのが楽しいのなら、ずっと心豊かに過ごせそうだ。よい環境で育てられていることがわかり安堵した。園からの帰り道、息子に聞いた。「今日何が楽しかった?」「椅子取りゲームでね、お友だちの応援をしたこと!」息子の心の中に育つ、人といると楽しく感じる気持ちの芽を見つけ、息子の手をぎゅっと握った。