子どもにとって「自分」って?

お子さんは、おうちで自分のことをなんと呼びますか? 
わが家の娘は、保育園児時代、自分のことを名前で「〇〇ちゃん」と呼んでいました。

保育園の先生やお友達からも男女かかわらずそう呼ばれており、何の疑問もなく自分のことは「〇〇ちゃん」でした。

小学校に入学すると、急に先生やクラスメートに「××さん」と名字で呼ばれるようになり、ちょっとしたアイデンティティーの揺らぎ。同じ保育園出身のお友達や、学童クラブで指導員の先生方が「〇〇ちゃん」と呼んでくれることが、少しうれしいようでした。家では「〇〇ちゃん」と言いながら、「これって幼いのかな?」というためらいもあるようでした。

そして2、3年生くらいから「うち」と言い始めました。「うちねー」「それで、そのときうちは」と、自由自在に「うち」を活用していました。男の子さんだと「オレ」(レにアクセントのやつ)でしょうか。

そんな長い「うち」時代を経て、最近、自分のことを「わたし」と言い始めました。4月からは、とうとう6年生。
お友達の影響か、心境の変化か、呼び方が変わった理由は定かではないですが、何となく頼もしい「わたし」。
そこにかすかな成長の気配を感じ、親ばかでつい、このまましっかり自分と向き合ってほしいなぁ、と思う春です。

(れいれい)