〇〇ちゃん、いつも保育園でとっても楽しそうですよ

娘が保育園に通い始めたのは、十一ヶ月が過ぎた頃。一歳になると同時に、わたしも仕事に復帰、時短勤務ながらも余裕のない日々が始まりました。

 話には聞いて覚悟はしていたつもりでも、保育園で病気をもらってくることもかなり頻繁で、こんなに幼い子に無理をさせているんじゃないかと心配が尽きませんでした。まだおしゃべりもできなかったので、なおさら毎日、子どもの顔色や体調をうかがう日々でした。

 ある日、保育園にお迎えに行くと、ベテランの保育士さんが「〇〇ちゃん、いつも保育園でとっても楽しそうですよ。音楽も大好きで……」などと話してくれました。その言葉で、たしかに病気が多いつらい時期でしたが、保育園で娘が楽しんでいる姿が想像できなくなってしまって、悪いことばかり考えていたな、と気づきました。当時は、送迎時に話すのは体調のことばかりで、楽しい会話も少なかったのだと思います。

 今、娘は一歳十ヶ月。もうすぐ保育園に通い始めて一年です。すっかり保育園にも慣れて、お迎えに行くと、ハイテンションで嬉しそうにおしゃべりしてくれる日が多くなりました。もう先生が何も言わなくても、楽しく過ごしているのがよくわかります。忙しいだろう中でも、楽しい場所を作ってくれている先生たちには感謝の気持ちでいっぱいです。