「●●くん、本当にやさしいですよね」

わが家の年中息子はやんちゃで一瞬もじっとしていられない。

手をつないでも振りほどき、すぐ飛び出す。

かと思えば、のんびり道草三昧。

朝も夕方も時間に追われて早歩きの母は、イライラ・ヒヤヒヤで神経をすり減らし、3歳半差の姉と較べて優劣をつけようというつもりはなくても「姉が●歳の時はもう○○できてたな~」「●歳児ってこんなに幼かったっけ?」などとつい思ってしまう。

この子はいつになったら落ち着くのかな、平穏の日々はいつ訪れるのだろう。

と思いながらお迎えに行くと、担任保育士の○○ちゃんが「今日、□□くんが…」。

トホホ、また何かやらかしたか。

と思って次の言葉を待つと、「☆☆ちゃんが泣いていたら『どうしたの?』ってやさしく慰めてくれたんですよ。□□くん、小さい子に本当~にやさしいですよね!」と、予想外の褒め言葉に胸を突かれた。

そうだ。親はついつい、できないことにばかり目がいきがちだけど、この子はこの子なりに、ちゃんと成長している。いつまでも赤ちゃんじゃないのだと、目を開かされるような思いがした。

保育士の皆さんが毎日、息子ががんばったこと、できたことをとても嬉しそうに、楽しそうに報告してくれることで、親である自分も息子のステキなところを発見し、「やんちゃ」も愛をもって見られるような気付きをたくさんもらえていると思う。

子どもを見守り、親も育ててくれる保育園には、感謝してもしきれない毎日である。