普光院@保育園を考える親の会、です。
保育園での食事、食事に関係する保育、食育などについて、みなさんが感じていらっしゃること、期待することなどを教えていただけないでしょうか。小さなことでもお聞かせいただけるとうれしいです。よろしくお願いいたします!
T@K市です。保育園の食事に期待することと言えば、
・国産の食材を使っていること
・旬の食材を使っていること
・食品添加物の少ない食材を使っていること
・冷凍食品や市販の出汁等を使わない手作りであること
・栄養バランスが取れていて子どもが喜んで食べること
・食事のマナーの指導
いただきます
ごちそうさまを言う
食べながら話さない
途中でいすから立ち上がらない、
スプーン・箸などの使い方など
・保育園での人気レシピを家庭でも作れる分量で公開してほしい
などでしょうか。
息子は3歳半ですが野菜嫌いで偏食がひどく、
朝ごはんはふりかけご飯と豆腐とフルグラ少々、
晩ごはんはごはんと豆乳かヨーグルト、
気に入るメニューがあれば食べるという残念な状態です。
保育園では全部食べるとは限らないものの、
野菜もおかずもパクパク食べるので保育園の昼ご飯様様です。
お迎えの時にメニューが掲示されているのを見ますが、手作りでおいしそうなメニュー、
もちろん毎日違うメニューで、いつもおいしそうだなと思いながら見ています。
追加料金を払ったらこのメニューを作ってくれるなら、喜んで払います(笑)
余談ですが、ごはん以外の主菜と副菜がセットになっていて
ごはんとこれを食べたら一食はこれでOKという
3~5歳児向けのレトルト食品が売っていたらいいのになぁと思います。
食べる料理が限られていて、しかも前回食べたメニューを次回食べるとは限らない、という状態なので、食べるのであればレトルトでもいいから食べてくれるものをストックしておきたいです。
F市のIです。子どもが通った(・通っている)保育園数園がやってくださっていたり、
別園の友人に聞いた話も入っていたりしておりますが、
自宅ではなかなかできない体験をしてほしいと思っています。
栽培や収穫作業はメジャーどころかと思いますが、
以前通っていた保育園ではサケやブリを子どもたちの目の前で捌き、
さらに手作りのぬいぐるみを使って捌き方の説明もしてくださっていました。
ほかにも発達・学年に合わせて給食作りのお手伝い(玉ねぎの皮をむいたりとか…)を
させてくれたりもしていたようです。
私自身は実家が農家を営んでおりましたので、畑を見ればだいたいどの野菜が
どんな葉っぱで…ということがわかるのですが、東京ではなかなか難しい部分もあります。
食べているものがどんな形や色、匂いなのか知ってほしいですし、
また、性別問わず料理に興味を持てる環境を用意していただけたらありがたいです。
これらをしてくださっている保育園には、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
W@S区です。保護者が給食や食育に期待することは、
「みんなで食べるご飯って楽しいね♪おいしいね♪」を味わえる時間であることです。
子どもたちがお世話になっている園では、給食の配膳に関して、2歳児クラスから
「いっぱいにする?ちょっとにする?」と自分が食べたい量を自己申告するシステムです。
3・4・5歳児クラスも同じで「いっぱい、ちょっと」システムは続きます。
苦手な野菜が出た時の「ちょっと」具合を初めて見たときは衝撃でした。
本当に!かなーり!!ちょっとなんです(笑)大人の一口にも満たないくらい。
でも、自分で申告した量なので無理強いはされていないこと、
「自分の希望を聞いてもらった→食べられた!」の達成感も大きいのか、とっても楽しそうに給食を食べています。
給食を食べる場所も毎回自由で、誰のお隣で食べるかも子ども達は楽しんでいるようです。
親の会のスタッフをさせて頂いている関係で、毎年保育園の見学をさせていただく機会があるのですが、今まで拝見した給食風景で忘れられないのは
■苦手な野菜を最後まで食べられなかった子に完食させようと、デザートのブドウを口元に持っていき、「あーん」をさせつつ苦手な野菜を口に入れて食べさせられた時の子どもの拍子抜けしたお顔
■お箸を落としてしまって立ち尽くしている姿(普段、相当厳しく叱責を受けているのではないかと想像できてしまうような、萎縮して泣きそうになっている姿は見ていて辛かったです)
■おかわりはメニュー名を正しく言えないともらえず、何度も言い直しをさせられている姿
(私も初めて聞く一度では覚えられないような食材名がメニューに入っていました…)
■(今年お邪魔した園)コロナ禍で致し方ないとは思いますが、子どもたちは一人一人距離のある席で皆黙々と、数名の子は壁をむいて食べる姿
(普段の保育ではマスクせず密で遊んでいた中、給食だけこんな厳密な対応はどうなんだろう? と違和感を覚えました。食事の際のリスクが高いことは理解できるのですが…)
■先生が配膳も食後の床掃除も全て行い、子どもたちはお客様状態
最後の配膳や準備に関してですが、うちの子の園は小学校の給食当番のような形で
子どもたちも配膳に入り、お当番を楽しんでいます。
3歳児さんは麦茶やデザートなど配膳しやすいものを担当するのですが、真剣そのもの。
その姿はあまりに可愛くて、この前まで赤ちゃんだったのに~と思いつつ、いつも見ては涙しちゃいそうになる程です。
そして食後の床掃除(雑巾掛け)は5歳児クラスさんのお仕事で、3歳4歳の子たちにはキラキラ眩しく映っているようです。
うちの子たちも初めて雑巾掛けをさせてもらった日は、うれしそうに報告してくれました。
その雑巾掛けは運動会では「雑巾掛けレース」という名物競技に変化し、5歳児さんの見せ場にもなっています。
そんなこんなを考えると、給食の時間は子どもたちにとって「食べるって楽しい♪」を感じられる環境であると共に、その準備や後片付けも含め様々な体験の場であって、決してその時間がトラウマになってしまうようなことだけはあって欲しくないと思っています。長文失礼しました。
X市のAです。娘の通う園では、園庭で野菜を育てています。トマト、ピーマン、きゅうり、なす。
一般的なものですが、自分たちで種まきしたり、苗を植えて、そのお世話をして、収穫して、
調理さんと一緒に料理をして、給食で食べます。
葉っぱの形、においからどんな野菜になるんだろうという話もしているようで、
家で食事をしながらいろいろと教えてくれます。
自分たちで育てたものなので、嫌いでもみんな一口、二口は食べてみたり、それで食べられるようになる子も出てきています。
うちの子も、これで嫌いなトマトとなすが食べられるようになりました。
この春のパンデミック下での休園中は、園からカイワレ大根の種が送られてきて、
それを育てて家族で食べてくださいという宿題(?)が出たのですが、自分たちで育てて、
一緒に料理をして食べるという体験から、種が大きくなっていくのにたくさんのお世話が必要で、
それを自分で食べるのは一瞬。だから感謝して食べないといけない、など、
年少~年中さんでもいろいろと思うことがあるようです。
これを機に、家でもトマトやレタスを育てたりして、この冬はイチゴを育てます。
野菜を買うときにも
「すごくたいへんなお世話があって、ここにたどり着いてくれたんだね。ありがとう」と
言いながら買い物をしています。
大切にする気持ち、感謝の気持ちってこうやって育っていくんだなぁと思ったので、
こういう機会を作ってくれて本当にありがたいなぁと思います。
S区のBです。皆さんの給食についてのお話を
そうだな。そうだな。と思いながら読みました。ありがとうございました。
給食について私の身近で困っている方がいたので、ここに書いてみます。
私の地域では、共働き国際結婚で、イスラム教のお子さんもいます。
豚肉は食べられません。子ども園のときは、給食担当の方が、豚肉を抜く、
鶏肉に変えるなどで対応してくださいました。
子ども園給食担当の方のお話では、
「具材を変えたら意外においしくて新しい発見もあるんです。
豚肉を入れる前に鍋に取り分ければいいので、それほど手間ではありません。
ただ、調理場所を別にしないとだめ、エキスもだめ、みりんもだめな方もいると思うので、
厳しい対応は無理なこともあります」とのことでした。
前向きに寄り添おうとしてくださることに感謝でした。
以前に豚肉除去に対応してもらえないが、お弁当持参もだめという保育園で、
退園した(するしかなかった)という記事を読んだことがあります。
小中学校は校長にまかせられていて、同じ学校でも丁寧に対応していたときもあったけれど、
今は対応してもらえていません。
その子は、自分で豚肉を取り除くか、とりのぞけないミートソースのようなメニューのときはお弁当持参にするそうです。給食の8割くらいは豚肉のでる日で、泊まりの出張もあるママでお仕事も忙しくお弁当は大変そうでした。
なにより、子どもが楽しく食べられない。
低学年ですので、自分で取り除くと食べる時間がなくなってしまうこともあるそうです。
学校給食における食物アレルギー対応指針には、
「学校給食における食物アレルギー対応の基本的な考え方は、全ての児童生徒が給食時間を安全に、かつ、楽しんで過ごせるようにすることです。」と書かれていました。
外国のお子さんだって楽しく食べたい。そうでなくても、いろんな困難さを抱えている
外国の子どもたちです。大人がどう対応するのか、子どもたちは見て学んでいますよね。
ちなみに、豚肉除去を対応してくださっていた子ども園で、子どもたちにメニューを
考えてもらったとき、パンと味噌汁に、なったそうです。
なぜかというと。はじめ子どもたちはコーンスープにようしようと思ったようなのですが、
牛乳を飲めないお友だちがいて、それならお味噌汁にすればいいという案が出て、そうなったそうです。
毎日の給食の個別のメニュー変更がすぐに無理なら、それまでのつなぎの手始めとして
月に数回、みんなで鶏肉のミートソースを食べる日とか、ハラール食の日があってもいいんじゃないかな。
私の地域では毎月国際理解の目的でいろんな国の料理を給食にだしています。
イベント的なこともいいけれど、毎日一緒に学ぶ友だちの困りごとや、
その子の国のことに思いを寄せて、その子も楽しく食べられるにはどうしたらいいのか
を考える方がよっぽど学びが多いような気もします。
大人の視点で「やらない!」とか「できない!」ではなくて、
毎日の食事のことですから、みんなが楽しく食べられるように
何ができるかな。と考えることが大事だと感じています。保育園も学校も。
こんにちは。Sと申します。私の子どもは設立して日の浅い、都心の認可園に通っております。
子どもは早生まれの最たる児で、乳歯の生える時期もやや遅め、離乳食後期の状態でした(完了期にはまだ早い)。食べムラがあったり、コップ飲みでむせることもあり、咀嚼嚥下が気になっておりました。
その中、保育園のおやつメニューに、煮干しや五平餅があるのに驚き、このままでは危ないと危機感を覚えました。保育士はじめ園長、主任もあまり咀嚼嚥下に関しては、知識がないように普段の介助の様子と面談から感じました。
その頃、咀嚼嚥下を専門とする小児歯門医に診てもらう機会があり、その時に言われた忘れられない言葉が、
『食事介助は死に直結する』というものでした。その歯科医は、保育士に離乳食や食事介助の仕方などを講義することもある方で「食べさせ方を知らない保育士がとても多い」とおっしゃっていました。
その後、何度か保育園の食事時間に足を運び、見学したり親の食べさせ方を見ていただいたり、歯科医からの指導を保育士、栄養士、園長へ伝え面談を重ねました。
私からは「その子一人ひとり歯が生える時期、場所が異なり咀嚼嚥下力も様々なので1歳クラスに上がったから、すぐ幼児食とせず、危険を伴うことも念頭にわが子だけでなく個人に合わせた食事、食具を提供してほしい」とお伝えしました。
その後、
主食は離乳食~軟飯
主副菜は肉類は離乳食後期(味付けは0歳児クラスと同じメニューのため出汁味のみ)
果物などは角切り
トマト、柑橘類は皮を向く
など共通理解としました。
(主副菜を取っておいて下さりお迎え時に硬さと味についての試食をしました。)
食具は、離乳食用の小さめのものに。
(1歳クラスになるとティスプーンで介助になる。ティスプーンの食材が乗る部分が子どもの口腔内に対して長すぎるので、その時のわが子には不向き)
おやつ
煮干しのいくつかの調理法を栄養士が試したものを試食させていただけた。
子どもには炒るのが咀嚼嚥下しやすく一番食べやすいことがわかりました。
ムセに関しては、暑くなってきた時期でもあり摂取量が必要なのでストロー付のマグを持参させて頂くことになりました。
これらの咀嚼嚥下力、歯の生え方、その時にどこにどれだけ歯が生えているか、適切な食形態、食具など保育士(園)、
栄養士に気付いてほしかったとは思いますが、双方で気付けたことと協力頂けたことには感謝の思いです。
また、主副菜がメニューにより0歳児と同じなため味が出汁のみだったのですが、離乳食完了期と同じくらいの味付けにしていただきたかったのが本心です。
病児保育や一時保育、また保育園で対象が1歳からとなっていても、利用条件に「離乳食が完了していること」となっており、12~18ヶ月の離乳食完了期について、あまり気にされていないと感じます。
長くなりましたが、成長発達の幅が大きなクラスの食事についても、知識を持ち細やかに意識し、柔軟な対応をしていただける園は頼もしいと思います。
Nです。いつもみなさんのご意見を楽しく拝見させて戴き、ありがとうございます。
「知育」「体育」「徳育」「創育」「食育」など、この乳幼児に大切にしたいことはありますが、
その中でも「食育」は、これらの力の土台になるものと考えています。
本園でも様々な食育活動を行っていますが、皆さんのご意見に出ていなかったことを書かせて戴きます。
それは、「作る人と食べる人との関係性」です。
本園では、20年ほど前から調理員さん(正規4人、契約1人、パート1人)が、毎日園児たちと一緒に給食を食べます。
というのも、給食を作るだけではなく、子どもたちがどんな顔でどんな気持ちで給食を食べているのかを、わかってほしいからです。
また、子どもたちも出されたものを食べるだけではなく、どんな人がどんな気持ちで作っているのかを知ってほしいからです。
調理室というのは、保育室から隔離されていることも多く、得てして調理員さんたちは、
給食を作ることにのみに集中しがちです。本園でも、20年ほど前はそうでした。
そこで、調理員さんが、毎日子どもたちと食べることを始めたのですが、まず、調理員さんたちに変化がありました。
日常的に保育士さんたちとの会話が増えるので「もうちょっと具材を小さく切った方が良いかな?」「味付けはどう?」とか、いつも話し合っています。
子どもたちの食べが悪いと悩み、給食が好きになるのには、どうしたらいいの?とみんなで相談していく姿も見えました。
子どもたちも調理員さんたちに「これ、どうやってつくるの?」
「私、ニンジン嫌いだからいれないで!」とか好き勝手に言っています。
このような交流の中で、調理員さんたちから「もっと食育活動をやりたい!」という意見も出てきて、
今では1歳児クラスでもお菓子作りに挑戦しています。
このような経験から「作る人と食べる人の心の交流」こそが大切だと感じています。
これからも子どもたちが様々な形で「食」に関わる経験をしていきたいと思います。
こんにちは、都内在住のKです。給食に対する皆さんの意見、とても興味深く読んでいます。
私たち夫婦が願うのは、「食べる喜び」を学んでほしいということです。
なので、保育園から「たくさんおかわりしてましたよ」と聞くと嬉しいです。
一方で、「デザートが食べたいみたいで、隙を見て全部混ぜて食べちゃうときがあるんですよねぇ……」と
言われると、うーん、完食しないといけない状況なんだろうな、という気もして、
なんだかなぁと思ったりもしました(家ではやらないので)。
年齢別に、「給食の目標・狙い」みたいなものがあるといいですよね。
娘の保育園では、あまりそれが見えないので、上記のような感想(とにかく完食させてる?)を、私が抱いてしまったのだと思います。
(※とはいえ、その件をベテラン保育士さんと話してみた際には、もう少し味覚ができてくると
変わってくると思うのでなどなど、成長段階を含めてちゃんと考えられていると思うのですが)
なお、食育(野菜を育てたりなど)も、いいですよね。保育園でもやってくれていますが、
家庭でも、料理を一緒にした食材だとよく食べたりしたので、できる限り、
料理などに参加させてあげたいなぁと思います。雑多な意見となりましたが、以上です。
T@K市です。皆さんの投稿を読みながら、食育の話をまったく書いていなかったことに
気づいたのでうちの保育園の食育の話も書こうかと思います。
幼児クラスでは毎年園庭のプランターで野菜を育てています。
何を育てるかは園児が話し合って決めるそうで、今年はトマト、グリーンピース、
しいたけなどを育てていました。息子は行き帰りにトマトを見ては色の変化を観察していました。
赤く熟れたトマトを収穫させてもらい、昼ご飯の給食で出たそうなのですが
食べたのかと聞いてみたら「いや」とつれない返事でした。
幼児クラスでは野菜を育てる他に梅ジュースを作ったり
月見団子を作ったりなどもしているそうです。乳児クラスでは1歳児クラス頃から
玉ねぎやとうもろこしの皮をむいたりしています。
うちのクラスでは最近『おおきなかぶ』の絵本を読んで、
大きなカブを育てて抜きたいねという話になったそうです。
そこで近所のホームセンターにカブの種を買いに行き、クラスの園児全員が登園した日に
プランターにカブの種を蒔きました。プランターにカブの芽がたくさん生えてきています。
食育というのは単純に野菜を育てるだけでなく、育てる野菜を決めることで自主性を育てたり
絵本に題材を求めたりするなど、いろいろな切り口があるのだなと思いました。
I区のYです。
「保育所における食育に関する指針」というものがあります。
https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00tb6230&dataType=1
その総則には「食育の目標」が次のように掲げられています。
現在を最もよく生き、かつ、生涯にわたって健康で質の高い生活を送る基本としての「食を営む力」の育成に向け、その基礎を培うことが保育所における食育の目標である。このため、保育所における食育は、楽しく食べる子どもに成長していくことを期待しつつ、次にかかげる子ども像の実現を目指して行う。
①お腹がすくリズムのもてる子ども
②食べたいもの、好きなものが増える子ども
③一緒に食べたい人がいる子ども
④食事づくり、準備にかかわる子ども
⑤食べものを話題にする子ども
「食育」は幅広い概念の総称です。
保育園給食の運営にも言及されていますので興味がありましたら参照ください。
W@S区です。Y先生、厚労省の資料、ご共有いただきありがとうございます。
> 食事は空腹を満たすだけでなく、人間関係の信頼関係の基礎をつくる営みでもあり
との記載を拝見し、皆で楽しみながら準備したり食べたりする事から信頼関係も構築できるのだろうな、と解釈しました。
ですが、このコロナ禍でそれが出来ない状況なのでは、と思っています。
うちの子の園はコロナ前とそれほど変わらないスタイルで給食を実施してくださっていますが、この前お邪魔した園では自治体の保育課からの強い指導もあり、給食は孤食になっていました。
無言で黙々と食べ、数名の子は壁を向いて…感染予防の観点から仕方ないとも思いつつ、
どうすれば子どもたちにとって給食の時間も楽しく豊かな時間になるのだろう…と
答えが出せずにモヤモヤしています。
N先生の調理さんも給食を共にして子どもの様子を見ると言う大事な保育も、
この状況で遠慮してしまっている園もあるのではないかと思います。
先生方の園ではコロナ禍での給食、どんな工夫をされているか教えていただけますでしょうか??
加えて、保護者の皆さん、お子さんの保育園での給食どんな感じか教えて頂けたら嬉しいです。
私のモヤモヤ晴らすためだけで恐縮なのですがよろしくお願いします。
K@T区です。先日、外国籍のお子さんが保育園の給食を食べれず、お迎えの16時ぐらいまでほとんど何も食べていないと聞きました。
ママに聞いてみたところ「おそらく味に馴染みがなく食べない」とのことでした。
保育園では弁当持参はダメと言われ、特別対応していただけない様子です。
おやつもメニューがおせんべいなどなら食べるが他は食べないそうです。
「しょうがないね」とママは諦めていましたが、食文化や宗教、そして言葉で伝える難しさもあると思いました。
もう少し保育園として他の国の文化や食生活への理解や皆で世界を学んでいったら楽しいのにと思った次第です。
また皆さんのお話を拝見して自分の保育園時代のエピソードを思い出しました。
おやつで保育士さんの沖縄土産の「サトウキビ」をかじったこと。
当時まだパスポートが必要だった沖縄のお土産で、竹のような筋を歯でしゃぶると甘~いみつが吸えて皆で「スース―」吸った覚えがあります。
別の日のおやつでは、大嫌いな牛乳をコップに継がれ、保育士がポケットから砂糖をつまんでコップに振りかけ(もちろんフリ)「美味しくなったから早く飲もうね」と、ちょっと怖い笑顔で強制されたあの瞬間は、半世紀近くたった今でもトラウマです。
給食ではないけど、年長児の山登り合宿で親元から離れて保育園仲間(確かに仲間でした)、保育士と一緒に食べたカレーライスは確かに美味しかったような気がします。
自分の子どもたちの保育園で(私が)うらやましいのは「竹パン」(竹の棒のまわりにパン生地を巻いて炭で焼く)や、
餅つき大会(食中毒や、誤飲その他で今は杵と臼でつく行事自体無くなりましたが)です。
事故なく、心身全体で子どもたちが学べる給食やおやつなど楽しい体験をするためには、
人件費をかけられるようにしてほしいです。
Wさん、T@K市です。ちょうど昨日もらった保育園からのお便りに
園での生活についての記載があったので、給食部分を抜粋します。
11時過ぎから食事開始。
散歩後はお腹がすくので、はじめは夢中になって黙々と食べる。
落ち着くと「きゅうりの(噛む)音聞こえる?」と話をしたり、
給食の先生に料理の作り方を聞いたり。
後半は「おかわり」ラッシュ。
ある程度落ち着くと「ごちそうさま」と言って
うがい代わりにお茶を飲み、手と口を自分で洗う。
食事はテーブルに座って食べているようで、
昨日、息子は○○ちゃんの隣でごはんを食べたい、
でも○○ちゃんは××ちゃんの隣で食べたいと言っていたそうです。
ただ、隣同士で座れるのは2人だけなので
両方の希望は叶わない状況。
どちらもなかなか譲らず、結局息子は涙を堪えながら
△△ちゃんの隣で食べたそうです。
(おやつの時間には○○ちゃんの隣で食べようということになったそうなのですが、
おやつの時間にはすっかり忘れていたようです)
> 先生方の園ではコロナ禍での給食、どんな工夫をされているか
> 教えていただけますでしょうか??
ひとつ確認しておきたいのは、このコロナ禍における感染防止対策は、
その園が置かれている地域の感染状況等によって、かなり変わってきます。
また、同じ地域でも施設長や保護者の考えで、変わっているのが現状です。
もちろん、厚労省からの事務連絡
「保育所等における感染拡大防止のための留意点について及び保育所等における新型コロナウイルスへの対応にかかるQ&Aについて」等や市町村からの通達もありますので、それらを考慮していますが。
愛知県は、一時期東京に次ぐ感染者数を出していました。
市内のすべての園は、4・5月中は、自粛登園でした。
しかし、東京のように「医療関係者のみ」と言ったものではなく、
「自粛をお願いする」って感じでしたので、本園の場合ですと、4月の登園者数が半分ぐらいで、
5月が四分の一ぐらいでしょうか。他の園も似たような登園状況だったようです。
ですから、自粛登園中は、園児数も少なかったので、
給食を食べるときもいつもよりは距離を空けて向かい合って食べることが出来ました。
保育士も保育中は、マスクをしていましたが、子どもたちと一緒に食べていました。
いつもよりゆったりしていて落ち着いていましたよ(笑)
緊急事態宣言が解除された6月以降は、園児数も戻りましたので、
以前のやり方に戻っています。
教室で食べるときは、物理的に距離を空けることが出来ないので、
青空給食と称して、屋上やテラスで食べることもありますが、
メニューにもよるので、週に1回ほどです。
普光院です。お礼のメールがたいへん遅くなってしまいました。
給食・食育についてたくさんの情報や意見をありがとうございました!
<調理>
そうですね。おうちで食べてくれなくても、しっかり栄養計算された保育園の食事を
お昼に食べられることでどんなに安心することか。。
保育園では、調理の工夫、保育士さんの声がけのほかに、お友だちも食べてる!というお友だち効果もあって、
おうちよりも量を食べてくれたり、きらいなものが食べられるようになったりするのだと思います。
(ただし、完食が目標になるのは、いろいろ問題が多いですね)
出汁から手作り!という園もあれば、献立表の材料のところに正直に「和風だし」と
商品名を書いている園もあったりして(笑)、
いろいろですが、多くの園で子どもの味覚を大切にして、
薄味でも美味しい調理を工夫してくださっていると思います。
できれば、加工食品ではなく素材からつくってほしいですよね。
とか言ってると家庭では加工食品つかってるくせに、って言われてしまいそうですが、
でも、保育園だからこそできるいろいろなことを、子どものためにしてくださっていることに感謝します。
<栽培・クッキング>
いろんな野菜のホールでの姿を知ったり、
野菜が育つためにはたくさんの手間がかけられていることを知ったり、
切り身じゃないお魚をみて、命をいただいていることを理解する……。
たくさんの大切な学びがあると思います。
私はそういうことに無頓着だったので、
家庭では栽培とか子どもと一緒に料理とか、ろくにしなかったのですが、
保育園でしっかり体験した子どもたちは、2人(男女)とも大人になったいま、料理が大好きです。
<だんらん>
保育所保育指針にも、一緒に食事をすることを楽しむことが食育のねらいに書かれています。
ところがコロナ感染防止の観点からは
「飲食をともにする、そこでおしゃべりする」ことは避けるように言われていますね。
コロナ禍のもとでは、本来保育で大切なことがどうしても制約を受けてしまいます。
地域の感染状況などによって状況判断が必要ですが、
密になって遊ぶ、お友だちとたくさん話をする、
ということ自体が、この時期の育ちに必要な体験なので、
Wさんが書いてくださったような<背を向ける>給食風景はできる限り避けたいですよね。
子どもも苦痛だと思います。
保育士さんから自粛期間中に少人数保育ができて、とてもよい保育ができたという話を聞きましたが、食事も時間をずらして少人数ずつ食べるようにしたら、落ち着いた雰囲気になってよかったという話もありました。
密を避ける工夫から、保育の見直しがされるというのもよいことだと思いますが。
それにしても、感染者数がまた増えてきてしまって、本当に心配です。
まずは大人が、家庭や園に感染をもちこまないように気をつけるしかありません。