「子育てしやすい町」は?(後半)

前回に続き、「子育てしやすい町」についてを掲載します。
「子育てを念頭に置いて、妻と新居探しをしたい」という相談が親の会のメーリングリストに舞い込みました。通勤、立地、保育園への通いやすさ、家族のかたち、自身の過ごしやすさなど、さまざまな意見が寄せられました。会員みなさんの体験とアドバイスを2回にわけて共有します。

4人の子育て経験で感じる「子育てしやすさ」

Y様 旧子育てママのSC@世田谷区です。

私は子育てしやすい町という観点で考えたことがないので、これまでの経験をお話します。長いので、お時間ある時にお読みください。

 

1人目女の子 1995年3月生

私と娘だけで私の実家(荒川区)に住み、荒川区の保育ママに預けて復職しました。保育ママの送迎は私の母が担当、私は朝起きて会社に出勤して、帰宅したら子どもがいて夕飯ができている生活で楽でした。

ただし、自分の親なので衝突すると激しい口論になりました。主人は川崎市の社宅で独り暮らしして、こちらはまた独身に戻れてノビノビしていました。

2人目男の子 1996年12月生

産後は長女も連れて主人の実家(西東京市)で暮らしました。育児休職明けは川崎市の社宅に戻り、長女は主人が川崎市の公立保育園に、長男は私が世田谷区の私立保育園に預けて復職しました。産後を過ごした主人の実家では義母も私も口に出さずに我慢していることがあり、お互いストレスがたまりました。

夫が川崎市勤務だったので、川崎市の保育園に長女を預けてから出社してくれたのはとても助かったのですが、私の職場が世田谷区だったので、長女が具合悪くなると、まず元気な長男を世田谷区の保育園に迎えに行き、電車に乗って川崎市の保育園に長女を引き取らなければならず大変でした。

3人目男の子 1999年1月生

産後は川崎市の社宅で家政婦さんに週2日来てもらい、洗濯、掃除、夕飯作りをしていただきました。産休中に長男が通う世田谷区の私立保育園に空きができ、長女を途中で川崎市の保育園から転園させ、上の2人は一緒になりましたが、次男は1月生で4月入園時に生後6ヶ月という規定に当てはまらないため、世田谷区の無認可保育室に預けて復職しました。

川崎市に住んでいながら、子ども3人は世田谷区の保育園2ヶ所にお世話になっているのに、保育料は川崎市から請求され、3人分 月10万円を支払うなんておかしい、と引っ越しを考えました。

長女と長男が通う世田谷区の保育園の横の空き地が売り出しになったので、保育園の横にマイホームを購入し、世田谷区民になったら、保育料は3人分で月5万円以下になりました。世田谷区では3人目の保育料は無料でした。

4人目女の子 2000年7月生

世田谷区のマイホームで主人が育児休職を取り、産後8週間は家族6人で過ごしました。夏だったので、プールに行ったり、双方の実家に行ったりして楽しく過ごせました。

保育料は1人目が2001年4月から小学生になりましたが、真ん中の男の子2人が保育園児だったので、4人目の保育園入園時は4人目が保育園3人目という計算で保育料は無料でした。また、夏生まれだと翌年4月入園はスムーズに決まりました。

長くなりましたが、私は女でありながら、家事と育児は苦手なため、実家の両親、家政婦さん、夫の育児休職で乗り越えてきました

たぶん近所に公園があっても、手伝ってくれる人がいなかったら(4人の育児は)できなかったでしょう。夫の育児休職含めたサポートと理解が、私の仕事と育児をする上で一番でした。あとは保育園が自宅から徒歩30秒という環境はオススメします。雨の日、雪の日でも送迎は苦になりませんでした。本日、会社から勤続35年の表彰をされた4児の母の経験談でした。お読みいただき、ありがとうございました。

保育園に入ったあとのことも大切です!

こんにちは。さいたま市在住の男2児(3歳と7歳)の母Pです。

子育てしやすい町とのことですが…

一般的には、公園が近くにあって、小学校も近くて、買い物も便利で、交通量が多くなく、危ない道路が少ない

とかでしょうか。

 

私たち夫婦はどちらの実家も北海道と熊本という、何の助けも借りられない状況にいます。他の家族を見ていて思うのは、頼れる人が近くにいるっていいな…ということです。

子どもに何かあった時、2人で何とかするのと3人4人で協力して何とかするのとでは雲泥の差です。夫が割と協力的に仕事を休んでくれたりするので、何とか私も仕事を続けてられますが、それでも病児保育を利用したりします。

 

認可保育園も入りやすいのが一番ですが、入ったから安心ではありません!入ってみたら、自分の希望とは全然違う保育をされているってことに気づき、転園願いを出しても転園出来ず仕方なくその園に留まるしかない。

 

そして、国は待機児童さえなくなればいいという考えで、保育の質なんて全然考えてない!お金と場所、書類さえそろっていれば、人格なんて関係なく誰でも保育園が作れちゃう!

 

今まさに通園している園では、今月いっぱいで12名の保育士が退職です。残るのは4~5名。開園4年目ですが、毎年毎年、3月にはどっと退職者が出…、開園からいる先生は3名だけです。

 

毎年退職者が多くても、新しく保育士が入ってくるのは、他より給料を高くしているから!同じ区の他園では退職者が多く新規児の受け入れできず、今いる子が卒園したら閉園という所も…

 

園長は退職者がたくさん出ても、その分の人数は補充しているんだから、問題ないでしょ??というスタンス…市も変な園長との認識はあるけど法律違反でもしない限り、どうもできない状態…保護者からの苦情を伝えるだけ…園も市から苦情を伝えられて、一時は対処するものの3日坊主…先日、市の保育課にも電話しました。

 

市として、これだけの退職者が毎年出ていることを把握しているのか?問題があるから退職するのであって、園で何が起きているのか聞き取りなどで把握して改善指導するべきだ!箱物ばっかり作って、待機児童が減ったと喜んでる場合じゃない!

許可を出して認可園にしたからには市としても責任をもって監督指導してもらわないと1番可哀想なのは子どもたちです。うちの園では毎年、全員が慣らし保育状態!もちろん、配慮もない園ですので早番に古い先生を勤務させる、とかしません。

4月1日に行くと、知らない先生たちに迎えられ子どもはギャン泣き、子どもの性格や癖も、申し送られず顔も名前もわからない子どもを右も左も分からない先生たちが見る。大きな事故が起きてないのが奇跡です。保育園は一度入ったら転園は難しいです!保育園とは何か勉強に勉強を重ね慎重に選んでほしいです!

私の愚痴になってしまいすみません。

 

今日、衝撃なことに園長が企業型の認可外ではあるけれど3園目を作っていて、6月にオープンすることを知り絶望に近いショックを受けたところだったので…

自分の気に入った土地での子育て

Y様、B@豊島区です。今まであまりメーリングリストで語られたことのないテーマかなと、皆さんの投稿を興味深く読んでいます。

わが家は小学校5年と2年の男女。豊島区には25年前の学生時代に引っ越してきて、都心なのに鄙びた雰囲気が気に入り、3回ほど引っ越ししながら住み続けています。

子育てを重視して選んだわけではないですが、夫がこの町でお店をやっていることもあり、この地域から離れることは考えたことがありません。(それだけ気に入っているとも言えるし、縛られているとも言える)

 

身もふたもない言い方かもしれませんが、「子育てがしやすい町」というのは、一般的な傾向はあるとしても、全員にとって最適な、完璧な町があるわけではないと思います。

 

わが家は都心で家賃は高い。ワンルームが多くてファミリー向け物件は少ない。買おうにもなかなか手が出ない。ごちゃごちゃしていて公園も小さい。幹線道路があり、空気もよくないかも?

 

だけど、夫と私が出産前から住んで築いた地域のつながりがある。そして、これは本当にラッキーで結果論だけど、すばらしい保育園があり、徒歩数分で区民ひろば、小学校、図書館がある。ターミナル(池袋)も歩ける距離。不自由しない程度にひととおりそろっています。光が丘あたりに遊びに行くと、広々として、こういうところで子育てしたら伸び伸びできそうだなぁという気持ちになりますが…。

自分の気に入った土地で子どもたちと生活できるというのが、心身の安定には重要だと感じます。結局のところ、どんな環境で自分たちが生活したいか、どんな環境を子どもに与えたいか、それにつきるのでは?

通勤については、私は職場(さらに都心)まで乗り換えあり30分です。これくらいの時間がほどよい感じ。震災時は歩いて帰れました。通勤より、サポートの手のある親(祖父母)に近いことを重視して、2時間近くかかるところに家を買った同僚もいます。何を優先するかは、価値観や仕事の状況にもよるかもしれません。

 

まだ妊娠もされていなくてイメージがつきにくいと思いますが、自分がどんな環境で育ったか、ということも起点になると思います。文化施設やお店の多い都市部だったか、車必須の田舎だったか。親戚一同が近くにいるような環境か、核家族だったか。自分と同じように育てたいのか、違うようにしたいのか。

 

夫婦でもそのへんは違うと思うので、お互いにどんな子ども時代だったかを話してみてはどうですか?そんなことと、皆さんの投稿で共感する部分を大切にして、考えていかれたらよいのではと思います。

夫婦ともに「捨てられない」優先順位を考えてみる

Y様、東京都心在住のXです。年少の保育園児がいます。この地域には20年以上住んでいて、長年自分が住んできたところで、子育てをしています。

この地域に来たのは、長時間勤務と海外出張が多い仕事で、オフィスに近くないと家に帰れない(当時は夜中2時か3時にタクシー帰宅、翌朝7時に出勤)、毎週海外出張へ行っていたので、ターミナル駅に家が近くないと体が辛い。なので、ターミナル駅とオフィスのそばに引っ越すと決めて、移り住んできました。結婚後も非常に忙しかったので、引っ越しは検討すらしませんでした。

 

出産後すぐに仕事に復帰し、近くに親戚もおらず、当時ワンオペだったこと、どこの保育園にも(認可外にすら)入れなかった時期があり、保育園に入りやすい他区や夫の実家へ引っ越しも検討した時期もありましたが、最終的にはこの地区に留まりました。

 

理由は、Bさんと似ています。平日ワンオペなので、とにかく私が動きやすい、動けるところでないと、仕事と子育ての両立ができないので、職場との距離は重要でした。職場まで徒歩で20分、タクシーだと7分。クライアント先に行くのでも、山手線内なら30分あれば着きます。夜間の仕事も多いため、いったん保育園によって子どもを連れて帰り、一緒に夕飯を食べてシッターさん等に引き継ぎ、仕事に戻ることもよくあります。

 

子育てをしていく上で、私がこの土地を捨てられないと思ったのは、商店街の方々が皆顔見知りなことです。

独身時代から商店街で買い物をしていたので、長いお付き合い。米屋さんとか八百屋さんとか魚屋さんとか肉屋さんとか酒屋さんとかで買い物をしていると、「〇〇ちゃん大きくなったわねぇ」など声を掛けてくれます。保育園に入れずカンガルーをしていたときは、「大変なんだから保育園決まるまで会議に行くときはうちで面倒みるよ」と言ってくれた方もいらっしゃいます。

 

入院の泊まり込みが続いた後、仕事にむかう途中に、辛そうに見えたのか「これ食べなさい」と近所の薬剤師さんが薬局から出てきて、お弁当を渡されたこともあります。

 

どうしても子どもを誰かに預けなければならないのに預け先がすぐに見つからないときは、「ちょっとだけ子どもを預かって!」と行きつけのお店に駆け込んで、小一時間ほど子どもの面倒を見てもらうことも、義父を看取る際には何度かありました。

 

この環境をゼロから構築するにはどれだけの時間がかかるのだろうか?と考えたときに、保育園には入れてないけど、私はここで慣れるまで子育てをしよう、子どもが小学校に入るころまでに、その先をどこで育てるのがいいのか考えようと決めました。

 

その後、10カ月ほどして、近隣の保育園に空きが出て、今に至ります。

都心ですが、公園が多く、保育園後や土日に子どもの外遊び場所には困りません。20年前はスーパーとかありませんでしたが、最近は増えましたので、買い物も楽になりました。児童館もあるし、図書館もあるし、図書館システムで近隣の大学の図書館を使えるなど、設備は整っています。小児科もありますし、大学病院等も充実しているので、救急搬送もたらいまわしにされずに、受け入れてもらえます。

 

園庭があったらいいのになぁとか、もっと広い家に住めるといいなぁとか、上を見ればきりがないですが、私は、自分が長年生活してきた場所で、生活する居心地の良さを最優先して、ここで子育てをしています。

夫婦ともに何が捨てられないかという観点で考えてみるのはどうでしょうか?

「今の家族にとって最適な場所」を選んでいく

I(埼玉)です。コメントさせていただきます。子育てがしやすい町、というのは、家族にとって住みやすい場所、だと思っています。

わが家は、埼玉県蕨市に住んでいますが(横浜市や23区でなく、参考にならなければすみません)、今の家族にとって最適な場所を選びました。

 

まず、結婚したときに

・夫婦とも勤務地(都内)に近い(40分)

・勤務地へのアクセスがいい(乗り換えなし)

・駅から近い(徒歩2分)

・家賃が予算内

・間取りが理想的

・スーパーが近い

という、通勤や生活の利便性を最優先して選びました。

 

子どもが生まれてからは市内20園ほど見学し、希望する保育園に入れたあと、保育園の近くに引っ越しました。

・保育園から近い(2分)

・駅から近い(6分)

・スーパー、公園が近い(1分)

・庭があり、間取りが子育て向き

という優先順位で選びました。

 

住んでみての感想ですが、何より、保育園が近いというのはとても便利です。送り迎えは毎日のことですし、雨の日や子どもがぐずったときも、ストレスが少ないです。また、近くに公園が何個もあり、近くの保育園、幼稚園、小学生たちが遊びに来るので、自然とお友たち(親も子どもも)ができます。

 

また、児童センターも近くに多数あり、子ども向けの無料イベント(クラシックコンサートや電車まつりなど)もたくさんあり、医療費は中学卒業まで無料と、とてもいいところだなと思っています。自治体のファミリーサポートや病児保育もさかんなので、かなりお世話になっています。

 

ですが、今の状況で住みやすいだけで、例えば子どもが小学校にあがれば、その近くに引っ越したり、もう少し広い家に引っ越したり、を考えています。その時の生活にあった環境を家族で話し合い、変えていくことを今からとても楽しみにしています。

 

お子さまが産まれたあとに住むところをご検討されているとのことですが、子どもは授かりものですし、お子さまの状況によって住みやすい場所が大きく変わってくると思いますので(例えば、通院する場合は病院が近いところや、子どもの性格に合う保育園が近いところなど)、情報を集めつつ、そのときそのときでご検討されるといいのでは、と思いました。

「子育てしやすい町」=「親が楽しめる町」でしょうか?

豊島区在住、気づいたら30年近く住んでいるDです。

3人子育てしてみて良かったことは、職場まで40~50分以内だったこと。

夫が異動の度に通勤時間が長くなり使えない(失礼)、急な呼び出しや、半端な時間の保護者会(主に小学校)などを半休でギリ間に合う場合もあり助かりました。制度も区によって様々ですが、保育園の先の小学校・中学校のことも考えるのも良いかと思います。

 

豊島区は日本一公園面積が少なく、日本一人口密度が高いです。数年前まで「消滅可能性都市」と言われ、池袋まで歩いても行けるけど、わが家に遊びに来る友だちからよく「田舎っぽい」と言われます。近所のおじいちゃん、おばあちゃんや昔ながらの町会など自ら飛び込めば中々ディープな人間関係を楽しめます。「子育てしやすい町」は親が能動的に動いたり、楽しめる町でしょうか。

「理想の家族やなりたい姿」も住む場所選びにかかわります!

Yさん、こんにちは。港区在住歴2年、1歳目前の娘を育児中の新米ママRです。

子育てはしやすいと感じています。理由は以下のとおり。

・小さい子を遊ばせママも気軽に相談したりできる子育て広場が近所に複数ある

・家事、託児のアウトソーシングが充実している

・生協、uber eatsなど食事にも困らない

親のサポートはゼロですが、育児、家事、食事、どれでも第3者のサポートを豊富に活用できるのはありがたいです。もちろん全て2人でこなせられればベストですが、慣れない育児は孤独でストレスもたまりがちでした。赤ちゃん本舗や西松屋などの赤ちゃんグッズのお店は近いところで都バス20分ほどでやや遠いですが、ネットもありますし、さほど困らないです。

新設の保育園の開設も進んでいる、幼児向け知育教室も豊富、大使館が多く海外の友達も作りやすく治安もよい、公園もあるなど、マイナスな面はほとんど感じません。

ただ、ここで子育てをし続けるか(住み続ける)と言うと、住宅費、生活費を考慮するとわが家の理想とは違うかなというところです。会社の家賃補助(期限付き)が減額されるタイミングで、引っ越す予定です。

子育てだけではなく、理想の家族やなりたい姿をしっかり話し合うのをおすすめしたいです。

住む場所について、お金、仕事も切り離せない要素ですが、理想の家族像があって初めて優先順位が決まるのかなと思います。

こんなネット記事もありました。ご参考まで。

3人目妊娠を機に夫婦会議 「脱・東京」が選択肢に :日経DUAL