育児は農業のようなもの

6歳&5歳の兄妹子育て中のスタッフこもたろうです。

ある尊敬する方から、育児の指針となる言葉を頂きまして、今もその言葉を胸に、日々過ごしております。今回、スタッフブログを記載する機会を頂いたので、保育園を考える親の会に興味を持って頂いたみなさんに、是非ともお伝えできれば、と考えました。

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育児情報が溢れんばかりの昨今、私も例に漏れず、出産直後から育児書や雑誌を読みあさり、ネット検索魔になり、その結果に一喜一憂し、試行錯誤を繰り返す毎日でした。

長男の赤ちゃん当時は(というか6歳の今でも…)、とにかく寝つきが悪い子どもで、8時間しか寝ないこともよくありましたが、この時期は12〜14時間の睡眠が必要という育児書の話を見て焦り、「こうすれば簡単にコテンと寝る!」という題名の記事を見たら、そのやり方を全て試したりと、とにかく必死でした。

しかし、相当な工夫・努力をしているにも関わらず、全く効果なく、相変わらず寝ない…。イライラが爆発し、子供に当たったりすることも、しょっちゅうでした。

でもある時、『育児は農業のようなもの』という言葉を、尊敬する方から頂きました。その心は…?

『台風や災害など、不可抗力の事態が発生したら、せっかく育てた農作物も、全く今までの苦労が水の泡になる。しかし、毎日水をあげて、肥料をあげて、せっせと世話をして、実りの楽しみも出てくることもある。

育児は、受験勉強や仕事と違い、こうしたらこうなる、こういう成果が出る、というものではないので、そう思わない方が精神的に気楽だ、と。

育児書に書いてあったことが、うまくいったら、それはそれでラッキー、うまくいかなかったら、まあ仕方ないねー、悔しいけどっ!のような感じで割り切ることが大事。

大変なことにぶち当たっても、思い詰めないで、うまいこと気分転換したり、潔く諦めたりすることも必要で、時間が経てば解決したりすることも多い。

親が一生懸命やったことは、結果が伴わなくても、子供にとっても、自分にとっても、とても意味のあることだと、思う。』

育児書は、あくまでも一般論。12~14時間の睡眠が、彼にとってのベストなのかどうかは、分からない。8時間しか寝なくても、健康に元気に育っているのであれば、1日2日そうであっても、心配し過ぎることはない。親の気持ちがそういった一般論に縛られることから解放され、親として、子供にやるべきことをやってあげていれば、たくさんの愛情をかけていれば、それでいいのだ、という境地に行きついたのでした。(まだまだ修行中でありますがっ!!!)

子ども達は、生命を維持することに必死だった赤ちゃん時代を経て、多少なりとも、自分のことは自分で出来るような年齢になり、新たな別のステージの悩みが出てくるようになりました。

しかし、『育児ってのは、農業のようなもの』という言葉を胸に、毎日精一杯水(=コミュニケーションなどの関わりを重点的に)をあげて、時には気を緩めたりもしつつ、子どもと共に親も成長していけたらなあ、と思っております。