保育園で、子供は一体どのような生活を送っているのか。毎日の送迎の際の先生たちとのわずかなやりとりや連絡帳や、保育参加などの行事で垣間見ると、やはり子供にとって保育園生活は悲喜こもごもな毎日なのだろう。小さな体と心で、集団生活を送る健気な子供達は、強くたくましく成長している。家庭では教えていない言葉ややり取りを、毎日習得してくる。きっと保育園で教わったのだろう。おもちゃを取った、取られたのケンカに始まり、欲しいおもちゃの交換を交渉してみたり、大声で泣いたり、甘えたり、めまぐるしい子供の感情がうずまく保育園の先生方の仕事は本当に頭が下がる。何よりありがたいと感じることは、特別な言葉かけがあるわけではなく、違和感なく、保育園生活が毎日無事に過ごせているということだ。子供が長時間過ごす生活の場で、何が起きてどう過ごしているのか、特に月齢が小さく本人も語れない時期は、どんなに信頼している保育園でも保護者は常に心配と不安を抱えながら働いている。昨年は幼保無償化が始まった極めて大きなニュースがあり、今年から何が変わるのか。保育の受け皿の拡充や保育の質の担保については、今後も社会の動向を注視したい。