年長になり、落ち着いてきたとはいえ、まだまだ不安定な息子。
就学時健診、「自分の順番まで静かに待てるか」という母の不安は的中。
スキあらば脱走を試みて先生と案内役の5年生に追いかけられ、捕獲された息子は「学校イヤダ! 行きたくない!」と言いだし、就学に向けて不安が大きくふくらんだ。
保育園で相談すると、「園ではそんな様子はないからビックリ。少し緊張しちゃったのかな、どの子も就学前はそういうことがあるけど、ぜーんぜん、心配要らないですよ」とあっさりした返事。
3歳上の姉と合わせて9年通っている保育園。
そういう返しは半ば予想していた。
息子の場合、発達に問題があるというより単に「落ち着きがない性格」なのだと、わたし自身もよく解っている。
が、「こんな調子で、チャイムでサッと切替えが必要な学校生活にうまく適応できるのか? この子に合ったサポートが必要なら知りたいし、本人が『困ってる』ならうまくフォローしたい」という親の思いに、きちんと寄り添ってくれている対応ではないんじゃないか。
「みんなそうだから大丈夫」じゃなく、「『今、この子』の親としての自分の気持ち」を理解し、支えてくれたらどんなに心が軽くなることか。
日頃、子どもの喧嘩やトラブルも上手に介入して見守ってくれ、心から信頼している保育園だけれど、どうにもモヤモヤと物足りない思いの残った一件だった。