保活体験記 vol.13「園選びに失敗して」

【2人の子どもの育児休暇を続けて取得】

高齢出産であったこと、職場が土日祝や夜間(夜9時まで)勤務があったのにも加え、私の両親は飛行機の距離にいることから、なかなか職場復帰の体制が整わず、2人の子どもの育児休暇を続けて取得しました。
2016年4月、上の子は4歳児で幼稚園からの転園、下の子は2歳児クラスへの入園を目指して保活をしました。

自宅近辺には3つの保育園がありましたが、ひとつは人気園、もうひとつは乳児と幼児で園舎が2ヶ所に分かれており自宅からも遠かったので、自宅からいちばん近く、学区内の園を第一希望にしました。

この園は下の子の妊娠中から園庭開放に通っていた園で、そのときに土曜保育のことや保護者会のことなどを質問しましたが、主任から言葉をにごされたりして、丁寧な説明はありませんでした。それでも、通っていた友人からはよい園だと聞いていたので、入園の申し込みで第一希望にしました。

が、不承諾通知。
4歳児については、勤務が時短だったため点数で負け、2歳児はそもそも、近隣の3園とも募集がなかったとのこと。しかし、2歳児クラスには、4月よりも前に知人が途中入園しており、嫁ぎ先が自営業で、働いていないのに就労証明を書いてもらっていたことを知っていたので、わが子の不承諾通知は納得できませんでした。
(2015、2016年で、近隣の園でも同様の不正入園された方が4人ほどありました。中には、フルタイムの方が第5希望園になったのに、2次募集で不正入園の方が入園できたケースもあり、母親同士のトラブルもあったようです。)

【不透明な入園選考】

市役所の支援課からは、遠方の園や、園舎が分かれている園に交渉してみると言われましたが、断りました。
すると、年度内ギリギリのタイミングで4歳児が2次募集で第一希望の園に入園できました。下の子は入園できず、一日10000円近くかかる無認可に入園させ、職場復帰しましたが、続かず、再度育児休暇を取りました。

この間、職場に非常に迷惑をかけたのが今でも心苦しいです。
子どもも不安な気持ちでいっぱいだったと思います。

なんとか、認可保育園に入れないと仕事に戻れない、幼稚園から転園させた上の子にも申し訳ないという気持ちから、審査請求をしました。内容は、不正入園者のことを書きました。

すると、6月から下の子も入園することができました。定員を超過している、 転勤する人がいないと入れないとあれほど聞いていたのに……。
実際に入園すると、キリスト教園なので、信者だから入れたと言う人がいたり、給食調理員の子どもさんが2人も入っており、正しく選考されているのか不透明感は高まるばかりでした。

【問題ばかりの園で耐える】

入園後は、2歳児クラスの担任から子どもの機嫌が悪いと保育を断られたり、土曜は年休を使えない職場にいるのに、土曜の懇談会や保護者会への参加を執拗に迫られたり、問題ばかりでした。
中でも、「発達障害が疑われるので、保育士の加配のために認定を受けてこい」と言われた一件はショックでした。
実際には検査で発達障害の認定は下りませんでした。
保育士不足をこんな形で解消しようとしているのかと衝撃を受けました。

また、保護者会はとても活発でしたが、土曜に作業してバザー等を行い、目標額を集めて園に寄付することばかりが目的にされており、保育士からも保護者からも土曜に仕事を休むことを強要されました。

他の保護者は土日祝が休み、もしくは勤務があっても年次有給休暇が取得できる方ばかりのようでした。そういった方には、土曜は子どもを預けてバザー等の活動ができるので、喜ばれていました。
そうでない方は、転園したり、幼稚園に替わったりされているようで、土曜に仕事で預けている人はほとんどいない状態でした。

結局、土日祝に重要な仕事がある保護者には難しい園でした。園庭開放のときに何回も質問したのに教えてくれなかったことに怒りを感じています。

結局、2人の子どもは卒園まで通うことになりましたが、とても苦しい思いをしました。
みなさんも園選びにはくれぐれも気をつけてください。

(京都府/2016年4月 2歳児クラス・4歳児クラスの入園をめざして)