息子が1歳9ヶ月のとき、担任の先生に言われたことばです。
ちょうど下の娘を出産し、里帰りから戻り、息子が保育園に復帰したてのときでした。
もともと甘えん坊で、入園したときから毎朝泣いていた息子ですが、イヤイヤ期と赤ちゃん返りで一段と登園ぐずりが酷くなり、登園を拒否して園内を逃げ回る始末。
「私の愛情が不足しているのか」と不安になりながら保育園に送っていました。
そんなある日、私に抱きついて離れない息子を無理やり引きはがして保育室に置いて逃げるように廊下を歩いていると、ベテランの保育士さんが話しかけてくれました。
「ママ、頑張ってるね。本当によく頑張ってる。もう十分頑張っているから、今はほんの少しだけ『ふんばり時』よ。ふんばり時はずっとは続かないから。私たちがついてるからね」
この一言で涙があふれてしまいました。
「もっと頑張ってるお母さんはいるはず。息子だけが毎日泣いているのは、私が頑張れていないから」と自分を責め、心がカチカチになっていましたが、すっと溶けていくようでした。
「ふんばり時はずっとは続かない」という保育士さんのことば通り、数か月後には息子は楽しく園に通えるようになりました。
子供を見守るだけでなく、母のことも見守ってくれた保育士さんに、心から感謝しています。