むしろ、この子のいいところなんですよ

初めての子育てでは、自分の子どもしか育てたことがないので、その子の性格や能力や発達が標準的なのかどうか不安なものです。

長女が2歳クラスのときの保育参観でのエピソード。 

子ども達に気づかれないよう目隠しの隙間から、覗いて見ていると…。

新しいおもちゃを先生が出しました。

ほぼ全員の子が新しいおもちゃが珍しくて群がっていました。

それなのに、娘だけは、チラッと横目で見ただけで、一人そのままお絵かきを黙々と続け、みんながすっかり飽きた頃になって、1人新しいおもちゃで遊び始めました。

参観後の面談で、「娘には協調性がないように見えたが大丈夫だろうか?」と伺いました。

担任の先生の回答は、「2歳児のころは、まだ集団で行動したりしないもの。むしろ、周りに流されないで、自分は自分を持っている性格がHちゃんのいいところなんですよ。」と言われ、ハッとしました。

さらに先生は「Hちゃんは絵を描いたり工作が大好き。手先も器用ですね。」と、とても誉めてくださいました。

自己暗示って大事ですね。

その誉め言葉を信じて、お絵かきと工作を家でも沢山させたし、『上手いね~』と誉められ娘も育ちました。

そんなわけで、今はもう高校生の娘は、美術だけは常に5の、今でも『マイペースで人に流されず、絵を描いたり何かを作るのが好きで手先が器用』な子に育ちました。

本当に、あの時の先生の誉め言葉が、少なからず娘の人格形成に影響を与えたと、今になってもありがたく感じています。