都知事候補へ「東京都の保育についての要望と質問」

都知事候補各位

保育園を考える親の会「安心できる保育園ふやして!2016」チーム

都知事候補へ「東京都の保育についての要望と質問」

東京都知事選をひかえ、保育園を考える親の会「安心できる保育園ふやして!2016」チームは、東京都の保育に望むことを以下のとおりまとめました。
ぜひともご高覧いただき、都政に反映していただきたくお願いいたします。

なお、ご当選の暁には、これらの要望がどの程度実現できそうかについて、ご回答もいただきたいと考えております。質問は文末にあります。ご回答は23日以降、到着次第、当チームのサイトにて公開させていただきます。

[東京都の保育についての要望]

1 全国一深刻な保育士不足を解消するため、東京都は独自の保育士処遇改善策を行ってください。
2 全国一不足している保育所建設用地を確保するために、都有地等をもっと提供してください。
3 保育の質の確保のため、基準の緩和によらない待機児童対策を行ってください。
4 都は、都内の認可・認可外保育施設の指導監督の責任者であるにもかかわらず、その責任を果たせていないために死亡事故も発生している現状を認識し、担当部署の強化を行ってください。
5 新知事は、都民に保育所建設への理解を求めてください。

[各項の説明]

1 東京都内は、そもそも一般の賃金水準が高いため、保育士確保のためにはその賃金をより高く設定する必要があります。保育士の処遇改善について、2000年に廃止された公私格差是正補助金(公立と私立の保育園職員の賃金格差を小さくするために民間の処遇を上げるための補助金)を復活するほどの、思い切った独自施策を打つことを要望します。

2 保育所用地の不足も待機児童対策の大きなネックとなっています。保育所建設のために、都有地を速やかに提供してください。また、都営住宅の建て替えの機会には必ず保育所建設の可否を精査するようにしてください。

3 「詰め込み」保育は子どもの命を脅かし発達に悪影響を及ぼします。都は子どものために基準を向上させる努力義務があります。(児童福祉施設の設備及び運営に関する基準3条参照)

4 多様な保育事業が急増し、都内の保育の質のバラツキが大きくなっています。都は、都内の認可・認可外の指導監督責任を負っていますが、保育施設の急増により機能不全になっています。認可の指導監査が4~5年に1回に延び、年に1回はしなければならない認可外の立ち入り調査も6割も回れていないなど、憂慮すべき状態です。今年、すでに都内認可外での死亡事故が2件発生しています。子どもの命を守るために、指導監督の責任を果たせるよう人員体制を強化し、活動状況を都民から見えるように情報開示してください。
新知事は、都内保育施設で子どもを亡くした遺族を訪問し、話を聞いてください。

5 東京都は2015年4月、騒音に関する条例を改正施行し、子どもの声を騒音規制の対象から除きました。子どもが健やかに育つ権利を保障するという改正の趣旨を今一度明らかにし、次世代の育成のために保育所の建設が急務であることもふまえ、知事自ら都民に理解を求めてください。  また、保育所への地域の理解を助けるために、保育所の備蓄機能を強化するなどして、非常時の地域支援を担うことを支援してください。

[各候補者への質問]

要望1~5についての実現の見通しを4段階評価にてご回答ください。
A 必ず実現する
B できる限り実現する
C わからない
D 現在のところ実現は考えていない

【候補者からの回答】