コロナ感染拡大の影響もあり、急遽、ネット会議での開催となりました「はじめての保育園in新宿」は、多くの新米パパママ、そして入園前の赤ちゃんたちが、パソコン・スマホ越しに参加して下さいました。保育園を考える親の会、NPO 法人ゆったりーの共催で開催しました。
冒頭の代表・普光院の挨拶では、「平日は保育園で過ごす時間が家庭よりも長くなり、ともだちとは兄弟のように一緒に過ごす。子育てについてわからないことがあれば、保育園にまず相談するとよい。子どもの健やかな育ちを支えるのが、保育園の役割で、子どもを中心に何が大切かを考えることが大事。保育園とともに、子どもの生活を作り上げていく。」という話があり、みなさん食い入るように聞いていらっしゃるようでした。
また、共催のNPO法人ゆったりーの事務局小原さんから、 施設のご紹介があり、平日親子で遊べる場所について、現在はコロナの影響でで閉鎖中だが、電話やメールでの相談は随時受付中であることや、保育園を考える親の会の情報、新宿区の保育園情報まとめ、リユースコーナー(古着、保育園グッズもある)有るので、ぜひともご活用いただきたい、という案内がありました。
その後、スタッフの自己紹介を経て、先輩ママ&パパトークの時間となりました。事前に頂いていた質問の多かった順に、復職後タイムスケジュールや、家事育児分担、入園準備、病気の時…等についての話があり、「ホコリでは死なない」などの名言も飛び出しました。
◎先輩ママ&パパトーク
① 復職タイムスケジュール
・ 復職に備え、夫と妻の一日の流れをExcelなど書いてみる
・ やらないタスクも回していくうちに精査されてくる
② 家事育児分担
・ 最初が肝心。復職前に予め話し合って決めておく。
・ 夫婦でやれることをやる、得意なことをやる、を基本としながら、片方に偏らないように軌道修正することが大切。
・ 一般的に、妻が頑張りすぎてしまう傾向がある。新しい環境には、ママだけではなくて、家族全員がなるので、しっかり話し合う。
③ 入園前の準備(ミルクから牛乳への不安)
・ 公立園はミルクから牛乳への移行を1歳の誕生日に開始する場合が多い。牛乳が合わない場合は、医者の診断書、指示書が必要となる場合がある。
・ 牛乳に限らず、食べ物は事前に園のメニューをもらって保育園で初めての食材がないよう、家庭で予め食べさせた方が良い。
④ 病気の時は…
・ 大人は無理をしないことが大事。子どもより重症化、長期化する場合が多い。
・ 感染症予防として、帰宅後にお風呂に入る、足を洗うなどの工夫もありだが、神経質にならず、できる範囲のことをやれば良い。
・ 病児保育は、預かり開始終了時間・慣れないアクセス・手続き・たくさんの持ち物など、保育園とかなり違うことが多いので、事前に把握しておく方が良い。
・ 看護休暇(来年1月から1時間単位での利用が可能)があるので、会社の看護休暇の制度を確認しておく。ない場合は、可能であれば前倒しして利用できるように、制度を変えてもらう交渉も手。
・ 症状に合わせて耳鼻科、小児科、皮膚科、など使い分けることや、ネット予約が可能な病院を予約し、できる限り自宅で待機し、病気がうつらないように工夫することも有り。
・ 保育園情報や子ども情報を職場で何気なく共有し、理解を得られやすい環境づくりをする。(例)園(クラス)で病気が流行ってきたら、「今こういう病気で休んでいる子が増えている」「そろそろ運動会」等。
⑤ 見学ポイントについて
・ 親の会見学ポイントを参照:https://hoikuoyanokai.com/guide/nursery-visit/
⑥ 男性保育士について
・ 男性保育士については、先入観を持たないことが大事
・ 医者と同様、保育士も専門職であることを理解する
・ 園の運営としては、防犯上男性職員がいることがメリット
その後、事前の質問以外に、気になることについて、その場での質問をして頂くQ&Aの時間を設けました。その内容については、以下の通りになります。
◎Q&Aコーナー
Q:ファミサポ、シッターなどの注意点を教えて下さい。
A: ・家に知らない人が入ることを嫌がる人もいる。特にお父さん。夫婦で話し合うことが大事。
・ファミサポは原則、ファミサポさんの自宅で保育する。
・ファミサポでも、シッターでも、出来るだけ同じ人が来られると理想。
・どちらも事前登録が必要
Q:時短かフル勤務か。給与面や昇給への影響が気になります。
A:
・ 時短することによる給与面、昇給などの不安について職場とよく相談し、納得のいく結果をご夫婦で決められるのも大事。
・ 頑張ってフル復帰しましたが、「できるじゃん」と会社から見られてしまった。
Q:家から距離がある園しか入れず、通うのが不安です。
A:
・ 自転車、タクシー、を駆使するのも手。少しの雨風なら自転車で問題ない。
・ 電動自転車は15万円以上するのと、 種類が豊富なので試乗した方がよい。
・ 保育園が遠いなら保育園の近くに引っ越すという手もある。(追記)
Q:新宿区の保育園事情を教えてください。
A:
・ 新宿区子供子育て会議の議事録に、いち早く情報が載るので、チェック。その後は、第1報として、夏頃に判明。11月の申し込み時には、決定。
(https://www.city.shinjuku.lg.jp/kodomo/index26_01.html)
・ 新宿区は、現状、1歳入園が難しい。毎年3-4園は開園する。1園は、6月開園なので、入りやすい可能性がある。
・ 今後新設する園は、1歳からの園が多い傾向があるので、最新の情報を要チェック。
・ 保育士不足により、予定定員の募集が出来ない状況となっている保育園がある。現時点では、高田馬場地区が潤っている。
・区役所担当者からの情報として、承諾・不承諾の場合についての、各保育園におけるボーダーライン点数などは、個別の回答可能とのこと。
・ 4月の入園については、転勤者の発生等で、微調整中である。区役所には、状況をこまめに確認する方がよい。
Q:2歳、3歳での転園を前提に、認証に入れて点数を稼ぐという方法はどうでしょうか。
A: ・子どもは順応性が高い。
・2-3歳になるとお友だちのことがよくわかってくるので離れるのさびしく感じるかもしれないが、転園が余儀なくなる場合は事前に話して聞かせることも大切。
・親が新しい環境に慣れないこともある。
・認可保育園ではなく、3歳以降であれば、幼稚園という選択肢もある。
この話から派生し、ならし保育の話題になりました。親の不安は子どもにも伝わると思うので、親が保育士さんを信頼し、安心した気持ちで預けることも大切ということや、保育士と親が仲良し、というところを子どもに見せるのは大事、という話がありました。たくさんの話題が出てまいりましたが、あっという間に終了の時間となってしまいました。
はじめてのネット会議となり、進行など不手際もありましたが、コロナに負けず、臨機応変に開催出来たことは、親の会としても財産となりました。参加していただいた皆様、本当にありがとうございました。
皆さんが、良い保育施設とめぐり会い、お子さんが元気に保育園に通うことができますよう、「親の会」スタッフ一同応援しております。
※2020年3月8日時点での情報です。