【ボイス VOL.1】つらい保活に続く、不安な学童問題。いつまでも安心して働く事が出来ない社会に声をあげよう!

保育園を考える親の会の、有志メンバーが30名程集まった「安心できる保育園ふやして!2016」チーム。

そのチームメンバーによる、リレーコラムをはじめます。

保活に苦しんだ経験や、保育の質について不安に思った経験、もっとこうなったらいいのに!という提案など、

「なんとかしたい」「なにかしたい」と集まったママ・パパたちのリアルで切実な声をお届けします。

第一回は、都内で3人の子どもを育てながら働くママの声をお届けします。

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私は子どもが3人居ます。

一番上は小学3年生、一番下は1歳。

その一番上の子の時から待機児童問題は“ずっとずーっと”ありましたが、この9年間で更に事態は深刻化。

「保育園に入れなかったらどうしよう」「2か所の保育園を渡り歩く事になったら朝何時に家を出れば良いのだろう」と言う焦燥感に駆られ、3人とも1年間の育児休業は取らず0歳の内に復職。

無事3人共に同じ保育園に入る事が出来ました。

 

入園でき心底ホッとしたのですが、1歳前に入園した事での後悔も尽きませんでした。

入園直後、生後6か月で風邪をこじらせて3週間入院。1歳までは毎週のように熱が上がり、その度に上司・同僚へ「すみません」と頭を下げて仕事を調整し、夫と予定を調整し、病児シッターさんを手配し…と具合の悪い子どもに寄り添う余裕も無く、諸々の調整で心も体も疲弊し荒んでいく生活。

仕事を辞めようか、そこまでして続けるべき仕事なのだろうか、と復職する度に繰り返される自問自答。

1歳を過ぎ、子どもの体力がついて来ると熱を出す頻度もぐっと減り、重症化しない事を頭で理解出来ていても、この逃れようの無い閉塞感は経験した人でしか分からないものだと思いますし、もう二度と味わいたくないものです(と言いながら子どもが可愛くて、三度も味わう事になってしまいましたが…)。

 

保育園に入る事はゴールでは無く、仕事と子育ての両立と言う、そんな閉塞感満載の慌ただしい生活のスタートです。

そのスタートを切る前に、更に保護者を精神的にも肉体的にも疲弊させてしまう程の保活が待ち構えているのが実情です。

子どもを産み育て働く、こんな当たり前の事がこれほどにもハードルの高い社会って何なのでしょうか?

それ自体 “生存権”を脅かされている事にもなるのではないでしょうか。

 

そんな中、一番上の子が小学校に入った時にハタと思ったのです。

なぜ小学校には待機児童が無いのだろう?

学習指導要領のお蔭で教育の質にそれ程大きなバラつきは無く、転出も転入も時期を問わず自由、人数が増えればクラスも増え、担任の先生も増えます。

保育園も小学校と同じく、児童福祉法の下に厳格に保育の質が保たれ、希望する時に自由に入れる社会であったら、育休中、どれだけ心穏やかに子どもと向き合えたのだろうと思うと、早くそういった社会になって欲しいと願ってやみません。

 

ところで、保育園に続く子どもの保育の場は学童ですが、その学童の保育の質に関する議論がおざなりになっている事を忘れてはいけないと思います(学童は児童福祉法で守られている事業の事で、全児童対策事業の事ではありません)。

私の住む自治体では保育園待機児童対策の為に保育園をたくさん作って来ました。

ですが、今後5年間の学童利用児童見込み数は昨年度から利用対象児童が3年生から6年生に拡大されたにも関わらず、今より少ない人数で試算されたままです。

更に、子ども一人当たり1.65㎡の面積基準も守られず、狭いスペースに詰め込まれている状態です。

 

子ども達が豊かに育つ社会とは!?

安心して子育てをし、安心して働き続ける事が出来る社会に必要な事とは!?

それらを私たち保護者がそれぞれ考え、当事者目線でもっと声を大にして訴え行動し続ける必要性があると思います。

今、行動する事で、20年後、子ども達が子育てをする社会は大きく変わっているはずです。

きっと…。その希望を胸に今日も私は微力ながら訴え行動し続けたいと思います!

 

東京都(23区内) さくら 30代