保育園を考える親の会 in 杉並 2021年11月3日(水・祝) 井草区民センターにて
井草地域区民センター協議会との共催で「保育園を考える親の会in 杉並」を開催しました。久しぶりの対面開催で、間隔をあけながらの配置でしたが小さな赤ちゃんもいて、はじ保らしい雰囲気となりました。少人数で祖父母世代も交えて、情報交換をしました。
参加者:妊娠中1組(パパママ) 新生児2組(パパママ、ママ組) 申請済み1組(ママ)
<あいさつ>(保育園を考える親の会代表 普光院 亜紀)
会ができた経緯、歴史 最近の保活について
「100都市保育力充実度充実度チェック」調査での杉並区の入園決定率は78.1%(全市区の平均程度)
<先輩ママ・パパのリレートーク>
1)パネラーからの自己紹介 各自のプロフィール・保育園経験
パパとしての心得、「他人と比較しない」など家事分担のコツなど交えて
2)パネルセッション
◆保育園に入る前
保活のポイント
まず、保育園一覧や地図を自治体から入手し、登園可能なところ中心に、リストを作成していく。事前に調べて分かることは、予めそのリストに記載しておく。見学の際は、保育園を考える親の会の見学用のチェックポイントなどを参考に、自分が見たいポイントをはっきりさせた上で、チェックポイントを自作した。夫婦のどちらが見学しても、見学の視点がブレないよう共通認識を持てるよう、同じフォーマットを使って見学をした。見学後、入りたい保育園を決めるときは、一人で決めずに、家族でよく話し合って決めることが大事かも。
→保護者への「サービス」より子ども本意の運営がなされているかに着目して。
→先生の年齢構成バランス
コロナで見学が困難な場合
→とにかく現地に行ってみよう。外から園庭のようすなどを見られる場合も。
→第三者評価の結果も参考に。
希望の園に入れなかったら?
→落ち着いて行動を! 区の保育課に相談、育休の延長検討も含め、会社に相談。
→第一希望にこだわり過ぎず、ある程度の守るべきラインを決める。
(希望園ではなくきょうだい別園になった場合)転園のポイント、子どものようすなど
→年度途中の転園を2回経験。希望園の空きが出たら転園1週間前に連絡が来る→子どもは不安にならなかったか?まだ2歳で、お友達が固定化していなかったせいか、思ったより不安定になることはなかった。新年度からの入園と比較して、年度途中での転園は1名だけなので先生方にも余裕があり、手厚くむかえてもらえた。
◆保育園に入ってから
食事のポイント。母乳・ミルクを例に
→子ども2人は、哺乳瓶断固拒否だった! スプーン、スポイトなど先生方が工夫してくださった。子どもの個性なので、子どもに合わせて進めてもらう。家では食べないものも食べられたり、食育の工夫もしてくれる。
アレルギー対応
→見学時に直接園に相談してみる
慣らし保育
→期間や方法は園によるので、園の状況を確認。1日1時間からという園も。子どものようすを見て焦らずゆっくりやってくれるところが良い。
病児保育
→杉並区には4か所ある。枠が埋まってしまうことが多いので、翌日の予約(電話)は早めに入れるのがよい。電話した時点で予約が埋まっていても、キャンセル待ちで順番が回ってくることも多い。
→予約のコツ(ラビットルーム利用の例): 保育園から呼び出しがあったらその電話で子どもの病状をよく聞いたうえで、すぐに翌日の病児保育の予約を入れる。→利用の必要がなくなったら当日朝8時まではキャンセルできる。お弁当など持ち物は普段と違うので注意。耳鼻科、小児科、皮膚科、オンライン予約できるところなど…かかりつけ医をいくつか持っておき使い分けると便利。
◆復職・両立のコツ
パパのコツ
退社時間:「できれば定時」から「基本定時」に考えを変えた。保育園の送りはパパ担当、迎えがママ担当(他の家庭も似た対応が多い)。ヒーローコール(具合が悪い時の第一の連絡先をパパ職場に指定する)
看護休暇:子どもの看病につかえるので、会社の制度をしっかり調べておくことが大事。
育児休暇:男性の育休促進の機運があるが、妻に相談したところ、育児休暇で1か月家にいるよりも、毎日早く帰ってきたほうがいいとの答えだった。
家事のコツ:省力化、家電を活用、冷凍食品やお弁当、惣菜を買って済ます。
◆復職後の職場の理解のコツ
チームで仕事をしているという意識で。上司との面談時などに厚生労働省のシートを参照。
産休前と同じように頑張ろうと張り切って復職するママが多いが、無理しないでほしい。生活のイメージを作る。1日の流れをシミュレーションしてみる。職場で疲れすぎると帰宅してから(夕食、お風呂、寝かしつけまで)もっと大変なので注意して。少しずつの慣らしが親子ともに大事。
<保育園グッズ紹介>
おむつスタンプやお名前シールなどの便利グッズの紹介。
シーツやカバン、袋類、タオルなどは保育園によって異なるので、事前に準備し過ぎない方が良い。
ネットなどで業者に依頼して手作り品購入も可能。
<Q&A>
民営化は? どうして保育園は民営化していくのか?
→保育園は、民営と公営とがある。三位一体改革で公営に国のお金が入らなくなったため、自治体の持ち出しが多いという認識になり、コスト削減のために公営が減らされている。自治体の懐事情が影響している。民営化を急ぎすぎて保護者からの反発などで混乱した園があったので、最近は時間をかけて慎重に進めている。自治体が保育園を持っていることは何か問題が起きたときの受け皿、子どものセーフティネットとして機能するため重要。
保育園の見学はいつ行くものか?
→基本的に電話でアポを取って行く。いつでもいいという園もあれば、見学会が設定されている園も。区の保育課窓口で相談してみるのも良い。
どういった理由で保育園に入れたのか、どういった申請者が選ばれるか、理由はわかるのか?
→各自治体では、各家庭の勤務状況(就労状況、時間、等)に応じ、ポイント(指数)を決めている。同じポイント(指数)の場合の判断基準として、収入(=納税金額に応じて算出)、在住歴、祖父母の状況、区の在住年数などによって、優先順位を付けている。
搾乳した母乳をあげてほしい・布おむつを使いたい などリクエストがある場合、どう伝える?
→対応は園によってかなり異なるので、見学会などで聞いてみるのもあり。
杉並区の入園状況はどうなのか?
→「入れますか?」など未来のことを聞いても教えてもらえない。この園のこのクラスは、今年の4月入園ではどのくらい入れていますか? などと聞くとよい。
現役保育園ママのから補足回答
→杉並区では各園にどの指数の子どもが入れたか、公開している。参考になるので、こちらを見たうえ、区の保育課窓口に相談に行くと良いかも。資料では分からないことも丁寧に教えてくれる。保育ママなど認可園以外にも選択肢がある場合もあるので諦めず相談してください。