保活体験記 vol. 5 「3歳で転園後、ケガばかりで不安の日々。家庭に合う園を選びたい」

◼️保活の経過について

年度途中は入れなかったが、認証保育所や認可外保育園の一時保育は意外と予約できました。

①2017年4月、川崎市の認可保育園の1歳児クラスに入園し育休復帰。見学15園、認可の1次選考は不承諾、2次選考で第8希望入園。認定保育園を予約できていたがキャンセル。

②2018年度の途中で東京都市部へ転居。2歳児クラスを希望して不承諾となるが、認証保育所に入れた。

③2019年4月、幼保連携型認定こども園(新設)の3歳児クラスに入園。保育の質の問題で転園希望を出すが待機となる。

④2020年4月 認可保育園の4歳児クラスに転園。

 

◼園選びは家庭の仕事状況や子どもの性格に合った施設を

安全面や保育方針など親の考え方と園の方針が合う園でないと、入園後も転園のための保活が続くことになります。保育の質に問題があると親が感じる場合、預けている間も安心できず、ケガが多発し呼び出し回数も増え勤怠に影響が出て、働き続けることが難しくなります。

○認証保育所にも信頼できる園はあり、認可の方が優れているとは限らないので、先入観にとらわれず見学や質問などして調べて保活したほうがよいと思います。

○3歳で入った認定こども園では、通院するほどのケガの2回目で面談して見守りをお願いしましたが、翌週にまた病院に運ばれるケガが起きる、さらに翌月にもまた外科に行くケガをするなど、繰り返しました。その結果、早退、有給休暇がふえ、仕事に支障が出て退職勧奨を受け、仕事との両立が難しかったです。

○一方、認証保育園では費用は高かったのですが、職員が認可より多く、通院するようなケガは1度もなく、感染症対策が徹底されており、タオルではなく使い捨てペーパーがあったので感染症も1度もかからず軽い風邪程度で有給休暇の範囲内で働けて仕事と両立できました。

○わが子は自由保育時間に何をしていいか困るタイプでした。上記の認定こども園ではわが子は預けはじめてからすぐ爪噛みが始まり、預けはじめて3か月でどもりも始まり、保育中のケガの生傷がたえないので風呂で傷がしみて痛くて泣き、登園渋りや夜泣きもありました。

○4歳で認可保育園に転園した後は、1ヶ月でおもらしと爪噛みがおさまり生活リズムができ情緒が安定しました。2歳まで通った認証保育園では小規模で散歩が少なかった分、工作やスライムや食育調理、リトミック、体操など設定保育時間が多かったため、時間ごとの遊びに集中することができ(職員数も法定基準より多いので子どもとの会話も多く)お迎えまでの時間を楽しく笑顔で過ごせました。

 

◼見学前に、制度や第三者評価アンケートのチェックも

認定こども園は保育園と幼稚園の基準の高い方に合わせると入園前の説明にありましたが、保育士の人数基準など、短時間の子どもの数に応じて職員数が変わるので、保育園のような職員配置基準ではありません。制度が異なるので、園の説明を信じるのでなく内閣府の制度資料など調べた方がよいと思いました。

第三者評価の保護者アンケート結果に書かれたマイナス点は、大体その通りの出来事が実際に起きました。入園前に調べれば良かったと後悔しました。新設園の場合は系列園の評価も読んだほうがよいと思います。

園長が複数園を担当している場合、園の日常はほとんど園長不在。園長が専任で施設にいる園のほうが緊急時の対応が迅速かと思います。

また公立園や株式会社運営の園の場合には定年があります。家族経営の私立園の場合定年がなく法人独自になります。70歳以上の職員が園庭に立っていることで、保育士が1名確保されていることになるのです。運営実態と職員体制と園の体質をよく見学したうえで保護者が納得して安心して預けられるか判断が必要です。

 

◼保活をした際にチェックしたこと

資格のある保育士の人数が基準を満たしているかに加えて、保育士が保育に専念できる環境かどうかも見たほうがよいです。担任以外の清掃スタッフや補助スタッフがいたほうが雑務や清掃で保育士が子どもから目を離すことが少ないはずです。

保育士が保育にあたる時間にきちんと目を離さず見られているかどうかは、第三者評価保護者アンケートの「トラブル時の対応に信頼がおけるか」「安全が対策されていると思うか」の第三者評価項目と評価コメントを読むと予見できるかとよく読みました。

保育方針について、自由な方針と安全管理は別物として、大事な子どもの命を預けるのだから、安全管理をどうしているのか確認したほうがいいと思います。

→園見学時の様子だけではなく、普段の様子を確認する方法を探すことが重要と思います。

見学日以外に園庭を通りがかりに見る(見学時の様子と、職員の数、保育の様子が全然違うことはないか)、午前10時前後の散歩時間に近所の公園に出かけて散歩や保育のようすを見る、12時頃の時間帯に昼ご飯を食べ終えた一部の子が園庭で子どもだけで遊んでいないかチェック、保護者の安全に対する価値観に照らし合わせて、細かい違和感を感じることがないか(大人用のパイプ椅子が園庭にあり子どもの遊び道具として与えられているなど設備の与え方が不適切・園庭の花がなぜかあえてトゲのある薔薇の生垣・子乗せ自転車の駐輪場が斜面で倒れそう・園玄関が駐車場の真正面で二重ドアになっていない・散歩先が公共点検済の公園ではなく近隣住宅の私有地に行く等)、園の散歩マップを見る、園だよりを見る、園庭開放に参加するなど。子育て支援センターで年上の子どもを連れている方を見かけたら、近隣の保育園・幼稚園を経験していないか聞き、情報をもらい転園時の保活に役立てました。

(神奈川県・東京都/2017年~2020年に1歳児クラス, 2歳児クラス, 3歳児クラス, 4歳児クラスの保活を体験)