保活体験記 vol. 4「入りやすい区のはずが、1次全落ちのショック」

【見学開始から園選びまで】 

今年2020年4月の0歳児クラス入園を目指して、昨年から今年3月まで東京都で保活をしていました。見学は昨年夏から始め、見学した園数は認可が16園、認証保育所・企業主導型などの認可外が9園でした。

自分や夫の仕事の関係でそんなに早い時間帯にはお迎えできないと思い、延長・夜間保育のことをよく質問していましたが、見学を重ねるうちに、たとえ夜10時まで預かる、とうたっている園でも実際には、遅くて8時台くらいまでしか皆さん預けていないことがわかり、自分たちの働き方を少し見直す必要がある、と思うようになりました。

私が住んでいる区は近年、「保育園に比較的入りやすい」とみられていたので、わが家は大丈夫かなと少しだけ期待していました。ただ、わが家はフルタイムでの共働きなのですが、保育料の階層から推測し、限りなく落選に近い当落ライン上にいるなとは思っていました。

保育園見学をするにつれ、「うちの園は順番待ちをしている方が多く、入るのは難しいです」と、先生が正直にお話しされるケースにも出くわし、「これは想像以上に難しそう」との印象を強めました。認可が第一希望だったので、見学も認可から始めて認可中心で行っていましたが、認証保育所・企業主導型は園によって、申し込み方法も違うのでこちらをもっと最初から手厚くすればよかった、と後で思いました。


【経過と結果など】

 ある認証保育園の場合、見学申し込みの電話受付の日時が指定されていましたが、その時間帯に数十回電話をかけてもつながらず、結局電話がつながった時にはすでに予約がいっぱいでした。それだけで疲れ果ててしまい、それ以降、嫌気がさして、その園にアプローチするのはやめてしまいました。

結果としては、認可は1・2次とも全落ちでした。1次の結果が判明する前、都内のほかの区のママ友何人かに聞いたところ、みんな第一希望に受かっていました。自治体の事情によってまったく異なるので他区と比較しても意味はないのですが、「これは希望が持てるかも」と感じていただけに、認可1次全落ちはショックでした。「保育園に預ける必要がある家庭になぜその機会が与えられないのか」と怒りもこみ上げてきました。

しかし、入れないことには仕方ないので、認可の1次落選後、これまで申し込んだ認証保育園などの認可外保育園に電話をして「よろしくご検討ください」とお伝えしました。認可に落ちた段階でもまだ入園申し込みを受け付けていた認可外の園もあったので、そちらにも申し込みました。

その結果、認証保育園2園に内定し、企業主導型を含む認可外2園からもキャンセル待ちで入れますがどうしますか、と連絡をもらいました。4月から認証保育園に子どもを預ける予定でいます。


住んでいる区の今年度の状況については、公的なデータで引用元は探せませんでしたが、区議会での議論を発信している区議会議員さんたちのホームページによると、申し込みが増えたこともあり、不承諾は前年の1・5倍に激増したようです。わが家もそのあおりを受けたのだなあ、と思いました。

(東京都/2020年4月0歳児クラス入園をめざして)